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うみねこのなく頃に 考察 境界より視やる

PCゲーム「うみねこのなく頃に」の個人的な考察ブログ。「キコニアのなく頃に」についてもガッツリやっている。


一番最初に真相が書かれている

 本日、5連投、2本目。


 EP1の冒頭、金蔵と南條と源治のシーンでの金蔵の言葉。
 それを真犯人のものとすると、そこに事件の真相が書かれていたことが解る。

 金蔵=八城にならないルートの真犯人
 遺言=メッセージボトル、八城の偽書
 ベアト=ヤス、幻想の住人

 裸一貫で生まれ、裸一貫で死ぬ=肉体以外なにも持たない
 築き上げたもの=生み出した世界、黄金郷
 魂を残せない=誰にも認識されず、誰の心にも留まることがない

 逃がさぬ=幻想の中には
 会いたい=現実で

 こんな感じで読み解けば、事件の真犯人の動機が理解できる。
 私の考察をここまで読んでくれた方なら理解してくれるだろう。


 つまり、誰にも理解されない自分は、現実を生きる人間には何も残せない。
 ならば、愛する幻想に抱かれながら死にたい。
 死ぬその瞬間に微笑んで欲しい。

 そんなことを告白している。
 ここからその目的も類推できる。
 要は、現実と幻想の合一。真実の錬成。愛する者とひとつに結ばれること。
 そんな無理を通すのだと。

 この真犯人はメッセージボトルを残すことはないだろう。

 逆を言えば、偽書を記した八城が何をしたいのかも、ここから理解できる。
 残したいが残せないものを誰かに受け継がせようと。
 現実と幻想に引き裂かれた二人が結ばれる。
 その目的を引き継ぐ者を見つけようと。


 インタビューで言ってた、最初の町で見えるけど手に入らない宝箱って、これのことだろう。
 これ、EP6で気付くべきだったな。
 私は愚鈍だ。
 これさえあれば、EP7も8も楽勝だったろうに。
 10年近く迷走してしまった。

 でも迷走した方が楽しいとインタビューでも言っていたので、それはそれで良かったのかもしれない。
 色々な角度やニュアンスで視てきたから、かなり立体的に視えているだろうしな。
 まあ結果オーライということで。

 それはそれとして。
 冒頭で真相が書かれているミステリーは傑作。
 ほんとうみねこは凄まじい……。





 次いでなので、八城視点での入水自殺の解釈をする。
 八城視点で何故かここだけやってなかったのでやってみたい。


 戦人とベアトの二人は、勿論、かつての八城、つまり真犯人とヤスの二人。
 ヤスと共に沈んでいったのは、猫箱の中に共に残ることを選んだ真犯人で、水面に上昇していったのが八城となる。

「俺たちの世界では、何の罪も犯しちゃいないさ。」

 これは、ヤスが犯したのは幻想の世界であって、現実の世界では罪を犯していないという意味。
 それに対する「いいや、そんなことはないぞ。」は、現実に影響を及ぼしたという意味。
 無論、これらは現実とならなかった別の並行世界の話なのだが。

「お前に罪があるなら。それを犯させた俺にも罪がある。……だから、お前の十字架は、俺たち二人で背負おう。」

 これは、ヤスに罪を犯させたのは、自分がそう物語を作ったからという意味。
 そして、そういう物語しか作れなかったという意味。

「妾は、………生きていけるだろうか……。」

 これは、幻想の中でしか生きることができない自分が、島の外で生きていけるだろうかという意味。

「もしお前が、幾百の罪を償おうと思うなら、生きて生き抜け。生の限りを尽くして、……精一杯を生きろ。それだけが、お前の罪を償う方法だ。」

 これは、幻想を真実に昇華することで、幻想の人間であるヤスが現実に存在する人間となって生きたいと願った、そのために幾百の罪を重ねた。
 その罪を償おうと思うなら、人間として生き抜け、という意味。

「馬鹿な男め……。黄金郷より魔女を連れ出した呪いを受けるがいい。」

 これは、八城にかけられたヤスとの誓いを一生忘れなくする呪い。

 だから、八城の前からヤスが消えてしまったとしても、八城は一生忘れることはなく、ヤスを人間とするために、ヤスと真犯人を永遠に一緒でいさせるために、物語を綴る道を歩むこととなる。
 約束を果たす、その日まで。

 一方、幻想として消えていくヤスと、それを最後の時まで離さない、消える時は一緒だと共に落ちていく真犯人。

 それを八城が綴っている。

 このシーンは本当に美しい。


 この2人、いや八城も含めると3人。
 思わず応援したくなってしまう。
 罪を犯す犯人なのに。
 まぁ、共感してしまったからなぁ。



 とりあえず、この考察によって、八城が選んだ道がこちらだということが解った。
 よって、手品エンドの八城は、ヤスと決別して一人で生きることを決めたイフの八城ということになる。
 約束を守りそして果たした八城は、絶対にそちらの道は選んでいない。


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  1. 2019/04/20(土) 19:50:55|
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プロフィール

フラット・ホームズ

Author:フラット・ホームズ
「うみねこのなく頃に」の某公式サイトで推理を投稿していた。
その時使っていた名前は察してください。
スタイルは、アンチミステリーをチェス盤で引っ繰り返す、というもの。
キコニアでは、世界を箱庭に見立て、そこにどんな駒を置いたのか、それらを動かして最終的にどういう形に持って行くのか、的な感じのを主にやっている。

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