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うみねこのなく頃に 考察 境界より視やる

PCゲーム「うみねこのなく頃に」の個人的な考察ブログ。「キコニアのなく頃に」についてもガッツリやっている。


EP5のその後/奇跡のカケラ

 本日、二本目。


 EP5の私の推理を前提にちょっと推測してみる。

 金蔵が犯人で、ヱリカがそのサポート。
 第一の晩の6人は発見時に死亡済み。
 秀吉も同様。

 物語中にその後の情報で確定なのは、金蔵の死体のみ。

『証拠提示。右代宮金蔵と識別可能な遺体を提示する…!!』
『この閉ざされた六軒島では、この死体が祖父さまのものだと示せる客観的な方法はない。』

 “金蔵の遺体”とは言わず、“識別可能”である遺体。
 いつも通りの焼き焦げた容姿が判別不能な遺体で、足の六本指から“識別可能”だったのだろう。

『この死体が右代宮金蔵の死体であると保証する…!!』

 黄金の真実は赤き真実の上に装飾するもの。
 つまり、赤き真実ではこの発言は不可能である可能性が高い。
 あの焼き焦げた遺体を、赤き真実で“金蔵の死体”と発言できないのだろう。

 その死体は、本当の金蔵の死体ではない。
 本当の金蔵はすでに死んでいる。
 皆が認識する金蔵は、本当の金蔵ではない。
 金蔵だと識別可能なだけで、本当の金蔵の遺体ではない。

 よって、犯人金蔵はその後焼かれなければならないことが決定している。


 問題はいつこの金蔵は死ぬのか。

 途中で金蔵が死ぬ場合、その後の犯行(金蔵殺害も)はヱリカが行わなければならなくなる。
 これは、ヱリカが探偵であるのは劇中のみのことであり、描かれなかったその後は探偵ではない、という理屈で押し通すことになる。
 ちょっと無理筋ではあるが、劇中直後にあったであろう戦人の反論が、金蔵目撃していることによる金蔵犯人説だとするならば。
 すぐさま金蔵の死体発見でどん底に落とすことが可能となり、面白い展開にすることができるだろう。


 全て金蔵による殺人であれば、最後は自殺。
 ヱリカが焼却炉に放り込むことになる。
 あるいは自分から焼却炉に飛び込むことになる。
 この場合、碑文を解いた戦人とヱリカの2人だけが生き残ることになるだろう。
 そして2人で九羽鳥庵へ行き、爆発を避け島を脱出。

 つまり、クレルがヱリカとなって島を出るルートを作り出せるのだ。
 これはロマンだよ。
 ベアトは魔女だから島を出るのは不可能だけど、ヱリカは人間だから可能。
 EP7で誰も殺さず島を出て八城になったように、EP5のヱリカは誰も殺していないからその後の未来を掴むことが許される。
 そういう自分ルールがあるのだろう。

 戦人とヱリカがその後どうなるのか。
 想像は無限大だ。
 現実には存在しない探偵が、現実に現れる!
 それはファンタジー。
 おお、このカケラを見てみたい。



 気に入ったのでもう少し具体的に事件を予想してみたい。

 第二の晩は夏妃と秀吉を、密室内で寄り添う二人に見立て、被害者と容疑者に引き裂いた。
 よって、秀吉ひとりの犠牲で第二の晩が成立しているとする。

 事件の続き。
 戦人の反論、金蔵を目撃した。
 しかし親族たちは信じない。
 金蔵死亡の方が都合がいいし、夏妃が犯人の方が収まりがいい。
 その結果、容疑者夏妃を閉じ込めて、皆バラバラに。
 そこを犯人金蔵が襲う。

 残るは第4から8の晩の5人。
 戦人を抜かした残る親族の数は、夏妃、絵羽、留弗夫、霧江、そして金蔵で5人。
 ちょうどいいので犠牲者はその5人。
 金蔵は最後に自殺。

 生き残りは、戦人とヱリカ、使用人4人に南條。
 戦人以外は全員右代宮家ではない。
 信用できるはずがない。
 使用人たちも、第一の晩で被害者たちが死んでいる横で寝ていた戦人と、そのアリバイを保証するヱリカを信用できるはずもない。
 そこでヱリカは戦人とずっと行動を共にし、鉄壁のアリバイを作る。
 これで組を2つに分けることができる。

 南條と使用人たちは屋敷に残り、戦人とヱリカはゲストハウスへ行くと嘘を告げ、黄金のある隠された魔女の貴賓室へ避難。
 その後、九羽鳥庵への通路を発見し退避。
 ヱリカはこっそり時計のスイッチを入れる。
 これで爆発の生き残りは戦人とヱリカの2人になる。

 こんなところでどうだろう?





 ついでだ、どうすればハッピーエンドのカケラが紡げるか考えてみる。

 真犯人は碑文を解いた者を自分の手で殺すことはしない。
 これは絶対のルールだろう。
 ただし、他の者による犯行は防がないけれど。

 そこからすると、誰一人殺させないカケラを作るには、全員で碑文を解けば良い。
 初めて碑文を知った戦人辺りが、「出題者の祖父さまは解いてもらいと思っている。その心を蔑ろにしてはならない。」とか言って親族を説得。
 使用人にも手伝ってもらって全員で解く。

 これで誰も死なないエンドにはなるかもしれない。
 でも、真犯人の心はまだ救われていないので、まだまだだなぁ。


 魔女が生きられる環境は六軒島の中しかない。
 魔女が六軒島で生きられるのは、金蔵が当主であるから。
 金蔵が死んで当主が交代すれば、19人目のXが隠れ住まうことが不可能になる。

 よって、魔女が生き続けるには、魔女を理解する新当主が必要となる。
 魔法を理解し、志を引き継ぎ、魔女の居得る環境を守る、真の意味で金蔵から当主を引き継ぐ、真の継承者を。

 それを念頭にカケラを紡ごう。





 戦人は碑文を見つけ、出題者の解いて欲しいという意志に応え、一人で全力で解き、隠された魔女の貴賓室に辿り着く。
 見つけた黄金はどうでもいい。
 欲しいのは、隠れ住む者の気配。居得る環境。
 貴賓室のベッド。
 あるいは、隠し屋敷の九羽鳥庵。
 それらを発見した戦人は、金蔵に会いに行きそれを問い詰める。
 魔女のイタズラは、隠された人間の仕業である可能性。
 金蔵が死に、戦人以外が当主となったら、魔女は死を選ぶと告げられる。
 必要なのは、当主になるという絶対の決意。
 EP5のように親たちの勝手に決めてくれというのは無し。
 遺産問題も何もかも、親族会議で決定を下すのは自分なのだと証明する。
 それを以って、新当主だと認めさせればハッピーエンド。
 右代宮家顧問錬金術師が活躍するには、新当主の隣にいなくては。
 そうして二人は島で仲良く暮らしましたとさ。めでたし、めでたし。





 正式な手順で当主を継ぎ、魔女の存在を認めて守る意志を持ち、全員に当主だと認めさせる。
 これでどうだ。
 時間があれば心の交流も深められるだろうし、良い感じじゃあないか。
 これがッ、私のッ、奇跡の魔法ッ!
 筋書きだけだけど。


 ベアトは碑文の謎を解いて欲しかった。
 その天秤の反対側に、碑文殺人が乗せられている。
 だがそれらはベアトにとって無価値。
 X=Y
 X=0
 なら、Y=0
 だが、X+Y>0
 と、戦人は推理したのだったか。

 碑文殺人は成すことに意味はない。
 それを見せられた者がその事件の謎を解くことに意味がある。
 つまり、意味を作るのは読者。
 読者は至った真実に意味を見出すために、至った真実を守ることになる。
 要するに、黄金の魔女を守ることになる。

 当然、反対側の碑文の謎を解くことも、黄金の魔女を守ることに通じるはず。
 碑文が解かれることに意味はない。
 意味を見出すのは解いた者。
 当主になることに意味を見出す。
 黄金の魔女を守るという意味を。
 その時、真の意味で碑文殺人が止まることになる。

 とか考えてみた。


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  1. 2018/10/06(土) 20:01:07|
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フラット・ホームズ

Author:フラット・ホームズ
「うみねこのなく頃に」の某公式サイトで推理を投稿していた。
その時使っていた名前は察してください。
スタイルは、アンチミステリーをチェス盤で引っ繰り返す、というもの。
キコニアでは、世界を箱庭に見立て、そこにどんな駒を置いたのか、それらを動かして最終的にどういう形に持って行くのか、的な感じのを主にやっている。

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