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うみねこのなく頃に 考察 境界より視やる

PCゲーム「うみねこのなく頃に」の個人的な考察ブログ。「キコニアのなく頃に」についてもガッツリやっている。


エピソード7 前編

 第7のゲームの前半部分、ヤスを表としてその裏を既にやったのでその辺は省略。
 ヤスが碑文を解いて当主になり~辺りはやってなかったと思うので、そこから始めようと思う。


 ヤスが碑文を解いて黄金を見つけたが、18人目のXが密かに六軒島に住まうには九羽鳥庵を使うしかない。
 幼い紗音を観察するために18人目のXは、九羽鳥庵と右代宮家の敷地を繋ぐ通路を使っていなくてはならない。
 ヤスは知らなかったが、18人目のXは知っていた。
 その矛盾の辻褄合わせが、ヤスが碑文を解いたという描写であると考える。
 黄金を所有し、秘密の通路を知り、碑文の謎の答えを知り、源次に対する命令権を持ち、金蔵の協力を得られた、その結果に至る過程の修飾。





 続いて、ウィルとクレルの問答について。

 ウィルがベアトの心を蔑ろにせずにするためにはどうすれば良いのか。
 私の解釈では真実は2つあり、裏にある本当の真実とその上に修飾した表となる黄金の真実がそれにあたる。
 そうなるとベアトの心は、その2つの真実に至ることを同時に叶えようとしていることになる。

 つまり、裏の真実を明白にしてしまえば表の真実を殺すことになるので、2つ同時に真実が存在できるように曖昧に答え合わせをしなければならなかった。

 ヤスを犯人とする同一説はミステリーで解けるもの。
 唯一解であるそれを裏とし、表を魔法説で飾られている。
 故に答え合わせでは、ヤスについて語られればそれで良い。

 ヤスを犯人とする同一説を表とし、その裏に本当の真実があるというものは、アンチミステリーで解くもの。
 故にヤスについて語られても、その裏で語られることで答え合わせとなる。

 つまり、真実と虚構を切り分ければ、それが答えとなる。

 幻想を暴き真実を明かすのではなく、幻想の解釈は幻想に、真実の解釈は真実に。
 簡単に言えば、幻は幻にでは表の真実、土は土にでは裏の真実を語っているという解釈。

 その解釈でウィルとクレルの問答を見てみる。


●第1のゲーム
『第1のゲーム、第一の晩。園芸倉庫に、6人の死体。』
『幻は幻に。……土には帰れぬ骸が、幻に帰る。』


 表の真実は、骸があるという幻想を暴けば、そこに骸はない。
 ならば裏は、そこに骸は確かにある。

『第1のゲーム、第二の晩。寄り添いし二人の骸は鎖で守られし密室に。』
『幻は幻に。……幻の鎖は、幻しか閉じ込めない。』


 表の真実は、チェーンによって密室になっているは嘘、犯人は外側にいて嘘をついた人物。
 ならば裏は、チェーンは確かに掛かっているため密室、犯人は中に閉じ込められている。

『第1のゲーム、第四の晩。密室書斎の老当主は灼熱の窯の中に。』
『幻は幻に。……幻の男は、あるべきところへ。』


 表の真実は、生きている金蔵は幻想、死体は最初から焼却炉の中に。
 ならば裏は、金蔵は生きていたまま、書斎から脱出した。

『第1のゲーム、第五の晩。杭に胸を捧げし少年の最後。』
『幻は幻に。……幻想の魔女と杭は、幻想しか貫けない。』


 表の真実は、嘉音と対峙した魔女はいない、故に杭に刺されたというのは嘘。
 ならば裏は、魔女は確かにいた、現実に殺すことができる。

『第1のゲーム、第六、第七、第八の晩。歌う少女の密室に横たわる3人の骸。』
『幻は幻に。……盲目なる少女が歌うは幻。密室幻想。』


 表の真実は、真里亞が語る密室は偽り、犯人は鍵を開けて扉から入ってきた。
 ならば裏は、真里亞の語る密室は本当、犯人は予め部屋の中に隠れて今正に侵入したかのように振舞った。


●第2のゲーム
『第2のゲーム、第一の晩。腹を割かれし6人は密室礼拝堂に。』
『幻は幻に。……黄金の真実が、幻の錠を閉ざす。』


 表の真実は、嘘が真実に成り代わり、錠が閉ざされていたと思い込まされた。
 ならば裏は、嘘ではなく真実、本当に錠は閉ざされていた。

『第2のゲーム、第二の晩。寄り添いし二人は、死体さえも寄り添えない。』
『幻は幻に。……役目を終えたる幻は、骸さえも残せない。』


 表の真実は、幻想である嘉音の役割は終わり、嘉音を演じていた者によって殺された。
 ならば裏は、嘉音は幻想ではない、死体は運び出された隠された。

『第2のゲーム、第四、第五、第六の晩。夏妃の密室にて生き残りし者はなし。』
『土は土に。……棺桶が密室であることに、疑問を挟む者はいない。』


 犯人は犠牲者の死体と共に棺桶の中、棺桶が密室であることに疑問を挟む者はいない。

『第2のゲーム、第七、第八の晩。赤き目の幻想に斬り殺されし二人。』
『土は土に。幻は幻に。……幻に生み出せる骸はなし。』


 表の真実は、殺したというのは幻想、故に骸はない。
 裏の真実は、骸はある、故に骸を生み出したのは幻ではなく現。


●第3のゲーム
『第3のゲーム、第一の晩。連鎖密室が繋ぎし、6人の骸。』
『幻は幻に。……輪になる密室、終わりと始まりが、重なる。』


 表の真実は、輪になる密室の終わりである紗音と始まりである嘉音が重なる。
 ならば裏は、輪ではない連鎖密室、終わりと始まりは重ならない。

『第3のゲーム、第二の晩。薔薇庭園にて親子は骸を重ねる。』
『土は土に。……語られし最期に、何の偽りもなし。』


 犠牲者の死亡と死因に偽りなし。

『第3のゲーム、第四、第五、第六の晩。屋敷にて倒れし3人の骸。』
『土は土に。……語られし最期に、何の偽りもなし。』


 犠牲者の死亡と死因に偽りなし。

『第3のゲーム、第七、第八の晩。夫婦二人は東屋にて骸を晒す。』
『土は土に。……明白なる犯人は、無常の刃を振るいたり。』


 裏には裏の犯人がいる。それは裏にとっては明白である。


●第4のゲーム
『第4のゲーム、第一の晩。食堂にて吹き荒れる虐殺の嵐。』
『幻は幻に。……黄金の真実が紡ぎ出す物語は、幻に帰る。』


 表の真実は、美装殺人の協力者が語る嘘の物語は、幻想である。
 ならば裏は、表の物語は黄金の真実、並び立つ幻想である。

『第4のゲーム、第二の晩。二人の若者は試練に挑み、共に果てる。』
『幻は幻に。……黄金の真実が紡ぎ出す物語は、幻に帰る。』


 同上。

『第4のゲーム、第四、第五、第六、第七、第八の晩。逃亡者は誰も生き残れはしない。』
『土は土に。幻は幻に。……虚構に彩られし、物言わぬ骸。』


 表の真実は、霧江が語る虚構に彩られた、物言わぬ骸。
 ならば裏は、表の真実という虚構に彩られた、物言わぬ骸。

『第4のゲーム、第九の晩。そして、誰も生き残れはしない。』
『土は土に。幻は幻に。……虚構は猫箱に閉ざされることで、真実となる。』


 表の真実は、魔法説は猫箱に閉ざされることで、真実となる。
 裏の真実は、表の真実は猫箱に閉ざされることで、真実となる。

『私は、だぁれ……?』
『幻は、幻に。……約束された死神は、魔女の意思を問わずに、物語に幕を下ろす。』


 表の真実は、金蔵が仕掛けた爆弾は、魔女の意志を問わずに、物語に幕を下ろす。
 ならば裏は、存在しないはずの18人目のXは、魔女の絶対の意志の下に、物語に幕を下ろす。


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  1. 2014/03/08(土) 21:45:23|
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フラット・ホームズ

Author:フラット・ホームズ
「うみねこのなく頃に」の某公式サイトで推理を投稿していた。
その時使っていた名前は察してください。
スタイルは、アンチミステリーをチェス盤で引っ繰り返す、というもの。
キコニアでは、世界を箱庭に見立て、そこにどんな駒を置いたのか、それらを動かして最終的にどういう形に持って行くのか、的な感じのを主にやっている。

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