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うみねこのなく頃に 考察 境界より視やる

PCゲーム「うみねこのなく頃に」の個人的な考察ブログ。「キコニアのなく頃に」についてもガッツリやっている。


エピソード2 前編

 第二のゲームは、マスターキー関連で使用人が容疑者に。
 これについては戦人が言うように、使用人には、使用人のみが犯行が可能であると示す状況は作るはずがない。普通なら。
 それで確定ではないが、一度疑いを使用人に振った以上、その反対の方で筋が通ったものができたら、そっちの方が真実である可能性は高くなる。
 そんなわけで使用人以外の犯行という線で推理する。


●朱志香の部屋の密室

出入りはこの扉からだけだ
扉の施錠は、朱志香の鍵が一本と使用人たちが一本ずつ持つマスターキーのみ
朱志香の死体発見時、朱志香の部屋にいたのは、戦人、譲治、真里亞、楼座、源次、郷田、紗音、熊沢、南條のみだった

 密室発見時、犯人は密室の中にはいなかった。
 犯人が密室の外にいる以上、外から鍵を掛けなければ密室は作れない。


 朱志香の鍵は楼座がサイドテーブルから発見した。
 なので、楼座が嘘を吐いていて、元々所持していた朱志香の鍵を、サイドテーブルにあったふりをしたという可能性がある。
 が、そのトリックではこの後の密室形成には関係なく、この後の事件で楼座にはアリバイが成立するので、使用人が共犯でなければならなくなる。
 楼座が犯人であれば、使用人も犯人であるとなる。
 よって、使用人は犯人ではないと見る方針を取っている以上、楼座犯人説は考慮する必要はない。
 楼座が犯人でないのなら、楼座が使って確かめた朱志香の鍵は本物となる。


 マスターキーは使用人が所持。
 使用人が犯人ではないのならば、使用人以外の人間がマスターキーを奪ったことになる。
 奪えるマスターキーは嘉音の所持していた物だけ。
 しかし、その「鍵」は朱志香のポケットから発見された。
 発見者は、南條。
 その鍵が本物だと証言したのは、源次。

 南條なら、鍵を朱志香のポケット取り出したふりをして、自身が持っていた鍵を取り出すことが可能。
 源次なら、異なる鍵をマスターキーだと嘘の証言が可能。
 そのどちらかなら、マスターキーを使って朱志香の部屋を密室に出来る。
 両者の違いは、朱志香の密室の後もマスターキーを所持しているかどうかだ。
 その後の密室も、マスターキーがなければ密室にはできないので、源次が嘘の証言をした方を選んでみよう。


 何故、源次は嘘を吐いたのか。
 源次は使用人。使用人である以上、源次は犯人ではない。
 犯人ではないので、自分以外の犯人のために嘘を吐いたということになる。
 つまり、犯人を庇ったのだ。

 源次は犯人ではない。なので、源次は共犯を庇ったのではない。
 共犯でないのなら、何故庇ったのか。
 それについては源次という駒の役割を見れば解る。
 源次は金蔵に忠実な使用人。自らを家具とまで称し、自分の意見を挟まない。
 主である金蔵のことなら庇うはずだ。

 だが、事件当時の金蔵にはアリバイがある。源次と紗音と共に書斎にいた。
 これが嘘だとすると、使用人と共犯になってしまうのでこの可能性は却下。

 そこで次の手掛かり。

『その人物は、非常に稀な賓客らしく、当主であるお館様と同格の扱いをするようにきつく厳命されておりました。』

 来客ベアトは金蔵と同格の扱いを受けるので、金蔵を庇うように、源次はベアトも庇うことだろう。
 だから、ベアトが犯人であると源次に示さば、後は勝手に庇ってくれる。

 嘉音のマスターキーの代わりとなった鍵。
 それがベアトが宿泊した部屋、貴賓室の鍵であったのなら、源次はその鍵をマスターキーに間違いないと偽らねばならない。
 本当のことを証言してしまえば、ベアトは犯人として糾弾されることになる。
 それは源次にとって絶対に避けねばならないことだろう。

 それを読んでいたベアトには、その密室トリックを仕掛けることが可能である。


●使用人室の密室

 密室の状況は、上に同じ。
 よって、手に入れたマスターキーがあれば可能。

 問題は誰が犯人なのか。
 客間にいた人物にはアリバイがある。
 使用人は方針的に除外。
 残るは、金蔵とベアト。

 とりあえず源次と郷田の証言を見よう。

『確かにその、…それは私たちの目の前で起こりました! 私の目の前にいた! だけれど、……あれはその、………何だったんだ…。私にもわからないんですッ!』
『…そ、そうです。勝手口に誰かがやって来たんです。そして、誰だろうと、私は扉を開けました…。』
『………そいつは、血塗れで、大怪我をしていました。…私たちは使用人室に運び、すぐに南條先生が手当てをしました。……その、とても深い傷でした。』

『…………初め、…私たちはその人物が、嘉音であると信じました。』
『はい。………その後に起こったことは、口では説明できません。……南條先生と熊沢を殺し、……そして姿を消しました。その時、彼は間違いなく嘉音ではありませんでした。』


 まとめると、
 犯人は厨房の勝手口に現れた。
 犯人は怪我をしていた(ように見えた)。
 犯人を使用人室に運び、南條が手当てをした。
 郷田の主観では深い傷だった。しかし、手当ては南條がしているので、どのくらいの傷かは南條にしか解らないはず。
 使用人たちは、犯人を最初、嘉音であると信じた。しかし、その後は嘉音ではないと考えている。
 ……こんな感じか。

 使用人が犯人ではない方針なので、証言はとりあえず信じることにする。
 最初に嘉音だと信じたのならば、犯人は嘉音の変装をしていたことになる。
 が、変装しただけで嘉音であると見間違えるはずがない。

 そこで犯人が怪我をしているふりをしていることに注目。
 その怪我は素人の郷田に深い傷だったと思わせるほどのもの。
 単純に考えれば、出血が激しかったということだろう。
 その出血により、顔が隠されていたとなれば、顔を目撃できないのではないだろうか。

 犯人は血糊、あるいは嘉音の死体から血を絞り出し、それを頭から被った。
 頭や顔は血塗れで、手で傷を押さえたふりをすれば、とっさには嘉音だと思わせることはできるだろう。
 医者の南條がいるので、緊急に手当てしなければならないと判断したであろうことから、真偽など棚上げにしてまずは手当てとなるはず。
 そして使用人室に着いて、南條が手当てを始める。
 この時、経験豊富で世話焼きの熊沢がサポートするのが自然だろう。
 なので、ターゲットを南條と熊沢と想定して殺人に及ぶことが可能。
 近付いた2人をすぐさま殺害し、あっけに取られた他の使用人を残して部屋を出る。
 残りの使用人が客間に報告することを予測し、近くの部屋に隠れ、使用人が去った後に使用人室に戻り、2人の死体を運び出し、密室にした。

 そんなところだろうか。
 結論としては、使用人たちは嘉音なのかそうでないのか判断する前に緊急事態だからとそれに対応した、というところ。
 犯人の顔は目撃していないし、最終的に嘉音だと信じたわけでもない。
 エピソード4を先取りしてしまうが、誰も嘉音を見間違えていない、と言えるだろう。
 ただ、考える時間を与えなかっただけ。

 とりあえず犯人はベアトだと考える。
 嘉音は華奢なので、女であるベアトでも体型は誤魔化せるはず。


●夏妃の部屋の密室

扉も窓も内側から施錠されていた
如何なるイカサマも細工もなく、そして隠された通行手段もなければ隠れる場所もないッ
夏妃自身の鍵は譲治のポケットに入って、室内に閉じ込められていた
あとは5本のマスターキーしかないが、それは全て“楼座”が持っているッ

 扉が内側から施錠されていると明記されているので、犯人は密室の内側にいるのは確定。
 問題は隠れる場所がないこと。
 犯人が隠れていなかった以上、戦人が犯人を目撃しなかったのは戦人が犯人がいる方を見なかったからだ、ということになる。
 つまり、一つの所に注目を集めさせることで、それ以外には目を向けないように仕向けたということ。

 行方を捜していた3人の死体を、扉を開けて直ぐに確認できる場所に置くことで、それ以外のところを死角にした。
 さらに、紗音をうつ伏せにすることで、頭を抉りて殺せの見立てを確認させた。
 杭はそばに落ちているので、紗音は死んだふりが可能だから、その死を確かめさせた。
 確かめるためには紗音の死体に近付かなくてはならない。
 部屋の一番奥にある紗音の死体に。

 部屋の鍵を開けたのは戦人。
 楼座は鍵を開けることで、隙を作るのを避けたかった。
 なぜなら、誰も信じていないから。
 だから戦人に鍵を開けさせた。
 源次ではこれまでのマスターキーのことで、鍵を渡すのは憚られたのだろう。
 なので、戦人が扉を開けるのは必然と言っていい。

 扉を開けた戦人がまず最初に動くことができる。
 つまり、紗音の死体を確かめることになる。
 そして、その行動を見た楼座は、死体に細工されないよう、戦人を制止するために戦人に近付くことになる。

 だから、犯人が扉の影にでも隠れていれば、そのまま扉から脱出できるだろう。
 その脱出を目撃するのは、真里亞と源次だけ。
 真里亞は、ベアトが戦人や楼座に見えるはずもないと信じている。
 源次は、ベアトを庇うため、それを戦人と楼座には報告しない。
 真里亞に喋らないようにジェスチャーでもすれば、誰も何も言わない。

 その後、楼座は譲治のポケットから鍵を回収。
 楼座の認識では、管理している鍵は、夏妃の鍵、朱志香の鍵、マスターキー×5であることだろう。
 しかし赤き真実を考慮すると実際は、朱志香の鍵、貴賓室の鍵、マスターキー×5である。
 つまり、譲治から回収した鍵は、夏妃の鍵ではなくマスターキーということだ。

 確かに夏妃の鍵は譲治のポケットに入っていたことだろう。
 しかし、楼座が譲治のポケットから回収した鍵が、夏妃の鍵であることは確定していない。
 夏妃の鍵は探り難いポケットに入っていて、マスターキーは探り易いポケットに入っていたなら説明が付く。
 譲治の死体の体勢は、壁に寄りかかるというもの。
 尻のポケットは探られ難く、後回しにされるだろう。
 だから、探られ易い体の表側のポケットにマスターキーを入れておけば、楼座はその鍵が夏妃の鍵であるという幻想を信じてくれる。
 なので、それ以上は探らない。本物の鍵を見つけられない。


●客間の密室

 客間に置かれた手紙。
 戦人から見れば楼座が置いたように見え、楼座が見れば戦人が置いたように見える。
 これはつまり、この手紙によって戦人と楼座が争うことになるように置かれたということ。
 チェス盤を引っ繰り返せば、戦人や楼座、ついでに真里亞以外の人間が置いたことになる。

本来の客間の鍵は使用人室に封印されている
だからマスターキー以外では開錠不能! 部屋の密室定義もいつもに同じよ!

 ここではマスターキー以外考えなくてもいいので楽だ。
 戦人、楼座、真里亞を抜かせば、マスターキーを使わなくてはならない。
 だとすれば、マスターキーを入手できた来客ベアトが手紙を置いたことになる。

 戦人たちが客間を後にしたのは、源次が南條と熊沢の死体を発見したから。
 それはつまり、戦人たちを客間から出すために、南條と熊沢の死体が中庭に置かれたということ。
 源次の駒の役割は、職務に忠実。
 よって、源次がその時間に屋敷を見回ることは想定できた。

 戦人たちは客間から中庭に向かい、南條と熊沢が第七と第八の晩であることから、その前の第四~六の晩が譲治たちではないかと考え、源次に聞いた譲治たちが向かった先に向かうことに。
 チェス盤を引っ繰り返せば、夏妃の部屋に向かわせるために、南條と熊沢を第七と第八の晩に当て嵌めたということになる。

 よって戦人たちは客間から中庭へ、その中庭から夏妃の部屋へと移動することになる。
 犯人である来客ベアトは、客間の近くの部屋に隠れ、戦人たちが客間を出たことを確認して、客間に手紙を置き、戦人たちが中庭にいる間に、夏妃の部屋へと先回りした。
 まあつまりは、そういう計画だったということ。


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  1. 2014/02/01(土) 23:32:09|
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フラット・ホームズ

Author:フラット・ホームズ
「うみねこのなく頃に」の某公式サイトで推理を投稿していた。
その時使っていた名前は察してください。
スタイルは、アンチミステリーをチェス盤で引っ繰り返す、というもの。
キコニアでは、世界を箱庭に見立て、そこにどんな駒を置いたのか、それらを動かして最終的にどういう形に持って行くのか、的な感じのを主にやっている。

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