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うみねこのなく頃に 考察 境界より視やる

PCゲーム「うみねこのなく頃に」の個人的な考察ブログ。「キコニアのなく頃に」についてもガッツリやっている。


ゲームの勝利条件

 そもそも戦人は最初ミステリーで事件を解くつもりだった。
 犯人は人間であり、答えはひとつであると。
 でもそれが何だか解らないから、とりあえず色々と可能性をあげてみることから始めようといった感じだったと思う。

 だが、そこにベアトが現れてファンタジーであると主張した。
 それによって、戦人をファンタジーの反対、アンチファンタジーの立場にまで引き釣り出した。

 ファンタジーの立場は、犯人は人間ではないというもの。故にアンチファンタジーとは極論すれば、犯人が人間であれば答えは何でも構わないというものになる。
 人間説の答えがない(ファンタジー)も、答えはなんでもいい(アンチファンタジー)も、答えはひとつ(ミステリー)でない以上、どちらもミステリーではない(アンチミステリー)。
 ミステリーの立場からすれば、アンチファンタジーの立場に移行した時点で負けである。
 そのためにベアトはあえてファンタジーの立場を取ったのだろう。

 そのようなわけで、ミステリーの立場から真実を見つけ出すことが戦人の真の勝利条件であるのは間違いないと思われる。



 さて、戦人の勝利条件も解ったので、あとはミステリーの立場から魔法(ファンタジー)を暴けば解決となる。


































(その解決に不足を感じるのなら、続きを読むをクリック。)


 強引な結論に結びつけたので、違和感を覚えた方も多いことだろう。
 ミステリーを除いたアンチファンタジーもまた戦人の負けであるとしているのだから、その戦人の負けもまたベアトの勝利である。
 ファンタジーを暴くということに拘れば、この様なある種の思考停止をしてしまうこともあるだろう。


 このゲームは一人用ではなく、二人でやる対戦ゲーム。
 戦人の勝利条件を探ったのなら、次はベアトの勝利条件を探らなくてはならない。 

 ベアトの勝利条件がファンタジーのものであるなら、ミステリーvsファンタジーになってしまう。
 だがそれではその間が空きすぎている。
 対峙するには間合いが遠い言ったところか。

 相手のファンタジーの立場に合わせて自らの立場をアンチファンタジーにしたように、ミステリーの立場になったのであればそれに相手がそれに合わせてくるのは当然だ。
 つまり、ベアトの本当の立場は、アンチミステリーだったということになる。


 そんなわけで、このゲームは『ミステリーvsアンチミステリー』の勝負だった、というのが私の本当の見解だ。

 それをベアトが『ファンタジー』という仮の勝利条件を掲げて、人間側を『アンチファンタジー』に立たせたことにより、『アンチファンタジーvsアンチミステリー』としてゲームが始まったわけである。
 おかげで当初は文字通り、勝負になっていなかったと言える。



 さて問題は、アンチミステリーの立場から何を仕掛けて来ているのか、だ。

 人間説の答えがないや答えは何でもいいはアンチミステリーの一部ではあるが、ミステリーの立場に成られたら何の意味もない攻撃でしかない。
 赤き真実【解けるようにこのゲームの謎を生み出した】でバッサリ切られてしまった。
 よって、それ以外の新しい手が必要となるわけだが、
(ある意味、最初から仕掛けられていた、隠されていた真の手であるので、布石と言った方が正しいが)
 それはミステリーにダメージを与えるものでなくてはならない。

 ならそれに相応しいのは、境界を隔て最もミステリーの間近にあるアンチミステリー。
 解ける謎であることを前提とした、ミステリーの対偶。
 「解くことが可能な答えはひとつだけであるならば、ミステリーである」なら、その対偶は「アンチミステリーであるならば、解くことが可能な答えはひとつだけではない」。
 そして、1の次は2。
 よって、ミステリーに致命の傷を負わせるアンチミステリーの一手は、《手掛かりをもとに赤き真実に反しないで全てに筋が通る》答えは2つ存在する、というのが相応しいだろう。

 要するに、ヱリカの言う『並び立つ真実』のことである。
 その前では、《手掛かりをもとに赤き真実に反しないで全てに筋が通る》答えが、即ちミステリーの答えである、ということにはならない。


 なら、どちらが本当の真実であるミステリーの答えか判断できないのでは、と思うかもしれない。
 だがそれは否である。

 『真実』はひとつである。
 である以上、それ以外は『幻想』である。
 しかし、信じればそれもまた『真実』である。

 『真実』と成るべく作り出された『幻想』、それこそが『黄金の真実』であると言えるだろう。
 そして、『黄金の真実』を信じさせる魔法こそが『黄金の魔法』である。

 並び立つ真実の内、ひとつが『黄金の真実』なら、ベアトはそれを信じさせようとしていなくてはならない。
 信じさせられなければ、黄金の魔女とは言えないからだ。
 故に、それこそが黄金の魔女ベアトリーチェの勝利条件であると言える。

 あとは、それを念頭にチェス盤を引っ繰り返せば、自ずと隠された本当の真実が浮かび上がってくることだろう。
 ベアトの心臓を握りつぶすも引き裂くも自由である。


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  1. 2013/12/15(日) 23:36:10|
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プロフィール

フラット・ホームズ

Author:フラット・ホームズ
「うみねこのなく頃に」の某公式サイトで推理を投稿していた。
その時使っていた名前は察してください。
スタイルは、アンチミステリーをチェス盤で引っ繰り返す、というもの。
キコニアでは、世界を箱庭に見立て、そこにどんな駒を置いたのか、それらを動かして最終的にどういう形に持って行くのか、的な感じのを主にやっている。

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