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うみねこのなく頃に 考察 境界より視やる

PCゲーム「うみねこのなく頃に」の個人的な考察ブログ。「キコニアのなく頃に」についてもガッツリやっている。


【キコニア】ゲームチェンジャー

 ゲームチェンジャーとは、ゲーム盤上を支配する古い価値観を覆し、新たな価値観でゲームの盤面を一新する者である。


 Phase1の現状は、表では人類が五つの陣営に分かれて争い、裏では裏では秘密結社たちが蠢いている。
 全て人類VS人類の争いなのである。

 ここからゲームチェンジが行われるのだが、Phase4まで予定されていることから、私は三回ほどゲームチェンジすると見積もっている。



 最初のゲームチェンジャーは都雄。
 神の子として覚醒。
 人の魂を善の部分と悪の部分に分離させ、悪の部分こそが全てを元凶であるとて、人類救済のための戦いを起こす。
 善の魂VS悪の魂。天使VS悪魔。
 でもこれはまだ神の掌の内。
 悪と共に“父”が消え、“子”が神の座に上げる神の計画の内。



 次のゲームチェンジャーはケロポヨ。
 黙示録の獣として覚醒。
 “父”が担う人類の全ての悪の部分を引き受ける役を“何者でもない者”であるケロポヨが代行する。
 全人類VS何者でもない者。善VS悪。
 これで“父”と悪を分割。
 しかしまだ神の掌からは脱してはいない。
 “父”が消滅することで、“子”が神に至ることはまだ可能。



 その次のゲームチェンジャーはミャオ。
 セシャトによって暁の光を取り戻し、明けの明星として覚醒。
 全人類の内のいくらかが“父”であるミャオに付く。
 背負う者ができた“父”はきっと強いぞ。
 負けては駄目な理由ができたのだからな。
 これで“父”VS“子”の構図にまで持ち込めた。
 ここまでくれば神の計画はご破算。
 いや、正確には半分だけ。

 神の計画は、プレイヤー“父”が駒“子”を用いて、プレイヤー“父”自身を討たせて“子”を神の座に座らせようとするもの。
 その計画を“父”が放り出して、対抗として本気で“子”と戦う覚悟を決めた。
 神の計画を引き継ぐのは“父”が放り出した駒“子”。
 これは要するに、もう自分が動かさずとも自ら動きを決めることができるプレイヤーとして認めたということ。

 これは神の掌より脱しようとしたら、もう片方の手が加わったようなもの。
 確かに片手からは脱することは可能となった。
 しかしやはり真の意味では神の世界より脱していない。



 最後のゲームチェンジャーはジェイデン。
 外の世界より伸ばされた手。
 内側から出られないなら、外側から手助けすれば良い。

 神のいる場所は、肉体を切除した魂の楽園。
 脳を繋ぎ合わせた巨大サーバーの中。
 即ち、精神の牢獄。
 たった一人の真っ白な部屋。

 そこにただ一人残されて、永遠の孤独、永遠の退屈より精神を延命させるため、無限の物語で世界を満たした。
 永遠の牢獄より逃れるために、自分とは異なる思考を生み出し未知を求めた。
 既知の外へと外へと。

 しかし、そもそも神が神の世界を多様性で満たしても、神という単一で満たしただけなんだよね。
 自分とは異なる思考を生み出しても、その思考もまた自分がしたもの。
 無数に別人を作り多様な世界を生み出しても、根本的に同一で単一。
 自分であることには変わりない。
 元の本来の人格を失ったとしても、まったく異なる人格になろうとも、自分であることからは抜け出せない。

 自分一人の真っ白な部屋を自分ひとりのみで満たしたバケモノが神。
 どれだけ人格を増設しても、どれだけ多様な物語で世界を拡張しても、自分一人であるということは変わらない。

 全ては神の掌の内。
 神しかいないのだから当然だが。
 そしてその掌から抜け出そうとしているのも神。
 ひぐらしではそれを迷路と呼び、うみねこでは密室と呼んだ。


 神が望む世界を生み出すには、あともう一人必要となる。
 世界は二人で生み出すものだから。

 そのもう一人が得られなかったから、神は“子”を生みだしてその代わりとした。
 二人で一人として世界を生み出し満たした。
 そして、その世界から抜け出せなくなったのだ。

 外へと助けを求めた。
 だが神が望むもう一人が来たとして、彼が選ぶのはもう一人は自分なのか“子”なのか。
 守るべき大切な“子”を置いて、その手を掴むことはできない。

 助けるためには、外と内の両方が手を伸ばさなければならない。
 ひぐらしでやったよね。
 そして内から手を伸ばせない時、どうするかも。
 信頼を築く、対等であると示す。
 感情を全て吐き出すまでとことん付き合う。
 相手に分かってもらうまで根気強く。


 外の人間VS内の人間。
 新しい世界を生み出すための戦い。
 ジェイデンはきっとやりきるだろうさ。





 ゲームチェンジャーが四人になっちゃったな。
 ま、ケロポヨは前の都雄か後のミャオと合わせて一つと数えても良いのかもしれないが。


 ゲームチェンジする度に、一つ上の階層での戦いになる。
 うみねこで例えると、人類VS人類は、下層での殺人事件。
 その上が、メタ世界での戦人VSベアトの戦い。
 そのまた上が、ベルンVSラムダ。神と神の子の戦い。
 最上層が、フェザリーヌVS読者。内の人間と外の人間の戦い。

 都雄がちょっと覚醒しても、メタ世界のベアトにしかなれない。
 そこは下層からすればプレイヤーになるけど、さらに上層からすれば駒でしかない位置。
 もう一段上に昇らなくては、神の世界を巡るプレイヤーにはなれない。

 で、我々読者プレイヤーが対峙しているのはその一段上、神と神の子が揃って完全となった神たるGM。


 ま、私はそんな感じで想定している。





 思えばずいぶんと高いところまで登ってしまったなぁ。

 ヤス犯人説は下から二段目。
 並び立つ真実としてもう一つ用意してやっと三段目に登れる。
 四段目は複雑怪奇な心の中に分け入っていく感じ。
 もう迷路だよねこれ。

 三段目まではさ、真か偽かの単純な論理だけでやっていける。
 部分部分はその二択に過ぎず、あとはそれら二択を連ねるだけ。
 そして、連なった真と連なった偽がそれぞれで立ち、並び立つ真実となるというも理解できる。
 二段目は魔法説と人間説に、三段目はその人間説をさらに真と偽に。
 どれだけ複雑化しようとも、二択を連ねただけだから。

 ちなみに、二段目の魔法説と人間説に分けるは、キコニアでは救済すべき人類と、焼却すべき悪(幻想)という形になっている。
 ケロポヨ=魔女ベアト。
 こう解釈するとこれからのケロポヨの頑張り物語に今から涙せずにはいられないな。

 話を戻して。
 真と偽の二択なら単純化できて理解は容易。
 なぜ偽を連ねたものを作ったのか。
 それは読者を引っ掛けたかったと単純化できる。

 でもこの一回こっきりのはずの嘘を明かさず、永遠に関係を続けていきたいですとかのたまわれるわけだよ。
 三択目だってさ。
 二項対立を解消して止揚して統合しろだって。
 つまりさ。
 ここからが本番だ、愛を心を推理せよ。ってこと。
 心の迷宮に分け入れってさ。
 なぜ二人は対立し、そしてそれでもなお二人一緒にいたいと願うのか。

 そこに踏み込んでから早十数年。
 キコニアではこの迷路の脱出を描いてくれると期待しているのだがね。


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  1. 2020/02/15(土) 19:30:35|
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フラット・ホームズ

Author:フラット・ホームズ
「うみねこのなく頃に」の某公式サイトで推理を投稿していた。
その時使っていた名前は察してください。
スタイルは、アンチミステリーをチェス盤で引っ繰り返す、というもの。
キコニアでは、世界を箱庭に見立て、そこにどんな駒を置いたのか、それらを動かして最終的にどういう形に持って行くのか、的な感じのを主にやっている。

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