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うみねこのなく頃に 考察 境界より視やる

PCゲーム「うみねこのなく頃に」の個人的な考察ブログ。「キコニアのなく頃に」についてもガッツリやっている。


【キコニア】CPPとジェイデン

 本日二投目。


 執筆者は退屈を癒すために膨大な数の物語を紡ぎ、そうして生まれたカケラの海を丸ごとゲーム盤に見立てた。
 つまり、カケラの海を模倣して作られたのがキコニアであり。
 キコニアのA3Wに住む人々は、カケラの海に生まれたカケラであり、執筆者が生み出した物語たち。

 そのカケラの海の物語群の大元は、執筆者自身の人生の物語と、それに上書きされた“子”の物語。
 自分の人生の主役は自分であるが、その人生の物語の主役を自分の代わりに“子”の駒にやらせた。
 黄金の魔法。過程の修飾。物語の上書き。

 執筆者自身の物語が表ならば、“子”の物語は裏。
 これが本来。
 それを引っ繰り返して、“子”を表に立たせて、自身は裏に隠れた。
 “子”とは執筆者が成りたいと憧れた理想の自分。
 物語の輝かしい主人公像なのだ。


 ま、やがて“子”はさらに物語を上書きして、駒からプレイヤーに昇格し、執筆者と共に魔女の道を歩むのであるが。
 そこは「うみねこ」に任せるとして。

 執筆者、即ち、執筆者本来の人格である“父”とそこより生まれて分かれた人格である“子”を合わせた二人組。
 この執筆者二人組が共同で物語を生み出しているわけだが。
 自身たちを模して物語を紡いでいるので、生れた物語たちもパラレルプロセッシングなものになる。

 簡単に言えば、輝かしい物語とその裏に隠された執筆者の心、という感じの二重の物語。
 だいたいにおいて、物語で起こる問題(惨劇など)は執筆者の心から生じ、それを主人公たちがそれを乗り越えるという形となる、のではないかな。たぶん。

 いずれにしてもだ、大元は執筆者の心であり、その上に物語を上書きして、その表裏を合わせているわけだ。
 つまり、執筆者の心とは執筆者の真実であり現実、即ち踏み締める大地であり、物語の主人公はそこより踏み出して空を自由に飛ぶ鳥だ。
 ただし物語の表裏が合うように。

 それを踏まえると物語の評価基準が分かる。
 足場である大地より飛び立てなかった物語は下。
 高く自由に飛べるほどに上。

 大地より飛び立つとは、物語の上書き、パラレルプロセッシング。
 大地よりかけ離れるほどに、並列した思考はかけ離れ、異なる人格となる。
 即ちパラレルプロセッサー。

 ガントレットナイトになるには、パラレルプロセッシングパワーが必要。
 代表になるほどに厳選されたガントレットナイトなら、パラレルプロセッサーであって当然。
 そう計画して生み出された物語なのだから、生まれながらのパラレルプロセッサー、CPPが多くて当然。



 さて、神によって作られた人間はみんな物語。
 神に似せられて生み出された物語、その中でも厳選された物語なのだから、表裏のある二重の物語として完成度が高いものとなる。
 つまり、代表に選ばれるほどのガントレットナイトならば、パラレルプロセッサーでなければおかしい。

 なのにその中にNPPが紛れ込んでいるのだ。
 それはそのNPPが純粋な神産ではないということを示している。
 神産ではないから、神の心を受け継いでいない、つまり大地の束縛がない。
 よって、一つの人格で、想像の限り空を飛ぶことができる。
(ただし、大地の束縛=ゲーム盤のルールなので、それは忘れてはならないのだが。)

 神の脳内人格ではないなら、神の脳内の外からやってきた人格となる。
 執筆者の生み出した物語ではないのなら、その外で生まれた物語となる。

 となれば、それは読者あるいは読者の読み解いた物語となる。
 正確にはそれを表している駒となる。

 それがつまり、ジェイデンなのである。



 ジェイデンは読者のメタファー。

 物語(都雄)の相棒を自称し、無視されてもウザ絡みをする。
 一心同体と抜かし、いつまでも一緒だとどこまでも付いていく。
 厳しい言葉の数々にも喜ぶ調教されたドM。
 最後にやさしい言葉があると喜び、ないと落ち込む。
 冷たい態度を取られても、ツンデレ可愛いと愛でる。
 キコニアが発売されたとたんに現れ、ウォーミングアップに一戦しようぜと誘う。
 本番の前の練習で疲れてしまっても、自分と一戦したからむしろ(物語の、または作者の)精神のコンディションがアップしたとかのたまう。

 これは良く訓練されたプレイヤーの姿そのものじゃん。
 物語を構って構って構い倒す。
 お前の物語にとことん付き合ってやるよ、ってか。
 ジェイデンは読者プレイヤーの鑑。


 これはジェイデンに自己投影して物語を読むのが良いのかな。
 物語と戦う上で、ジェイデンが指針となるのか。

 すまんなジェイデン、正直初読の時はポジション以外は一番どうでも良いキャラとか思ってたぞ。
 お前、最重要キャラだったわ。
 Phase1の幕切れにバーンと出張っただけあるな。

 あれめっちゃ敵っぽく演出されてたけど、まさか読者の最大の味方だったとはな。
 藤治郎も同じような演出だしな。
 敵っぽく演出されたキャラが、ちょっと立ち位置変えたら味方だったは、なく頃にあるある。


 やはり、ゲームを通してコミュニケーションを図り、互いの信頼を築いていくのが王道なのだな。
 と、ジェイデンと藤治郎を考察して改めて思った。


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  1. 2020/02/08(土) 20:38:17|
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フラット・ホームズ

Author:フラット・ホームズ
「うみねこのなく頃に」の某公式サイトで推理を投稿していた。
その時使っていた名前は察してください。
スタイルは、アンチミステリーをチェス盤で引っ繰り返す、というもの。
キコニアでは、世界を箱庭に見立て、そこにどんな駒を置いたのか、それらを動かして最終的にどういう形に持って行くのか、的な感じのを主にやっている。

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