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うみねこのなく頃に 考察 境界より視やる

PCゲーム「うみねこのなく頃に」の個人的な考察ブログ。「キコニアのなく頃に」についてもガッツリやっている。


隠された人間

 真犯人は存在しない“18人目のX”である。
 この点から各ゲームを見ると、それぞれの扱いはだいたい同じだ。
 その可能性を提示して、その後にその可能性を否定する。
 そして、実際には抜け道がある。
 判を押したようにその繰り返しだ。


 第1のゲームから見てみよう。


●第1のゲーム
 ベアトリーチェからの手紙で、19人目の可能性を提示。
 その後霧江が、19人目の仕業に見せかけたい18人目の仕業である、と否定した。
 19人目が存在を誇示したいなら、姿を現せばいいのだと。

 だがベアトのゲームは想定より成り立っている。
 よって、霧江の考えも想定されていたことになる。
 それを念頭にチェス盤を引っ繰り返せば、18人目の仕業に見せかけたい19人目の仕業である、となる。

 19人目がいる可能性の提示は、推理の余地を作り出すため。
 19人目がいる可能性の否定は、自身に対する疑いを逸らすため。

 ちなみに19人目は肖像画の前で、肖像画と同じ姿で登場している。
 それを否定するには、19人目がいないことを証明しなければならない。


●第2のゲーム
 来客として現れて、19人目の可能性を提示。
 密室殺人により、使用人以外の可能性を否定。それを三度も繰り返す。

 それは何が何でも使用人が犯人であると思わせたい意図があるということ。
 チェス盤を引っ繰り返せば、故に使用人以外の犯行である、となる。
 さらに付け加えるならば、来客ベアトは格好のスケープゴート要員であるはずだ。
 が、何故か来客ベアトに疑いを向けさせないで、使用人に疑いを向けさせている。
 このことから来客ベアトに疑いを向けさせたくない意図を感じることができる。


●第3のゲーム
 隠し屋敷九羽鳥庵の存在を明かし、19人目が隠れ住まうことができる可能性を提示。
 過去のベアトの死を確定に加え、人数制限の赤き真実により19人目を否定。

 事件前に金蔵が死んでいる可能性により、19人目は18人目に成り得るというロジック。
 これは第4のゲームで追認された。
 それが第4のゲームにおける、19人目もとい18人目の可能性の提示になる。


●第4のゲーム
 可能性の提示は上のとおり。
 ゲーム開始前の金蔵の死の確定、さらなる人数制限により18人目の可能性の否定。

 これは前の記事の「私は、だぁれ?」の通り。
 付け加えるなら、“魔女ベアト”は「存在しない」。
 そして“18人目のX”は“魔女ベアト”として認識されているから、“18人目のX”も「存在しない」。



 すでに解っているよってことを何度もくどいくらいに繰り返すということは、そこを考えてくれということだと思う。



 さて、いよいよ今回の本題である第5、6のゲームの出番。

●第5のゲーム
 18人目の来訪者である古戸ヱリカによって、18人目の可能性を提示。
 ヱリカに関する赤き真実で、それを否定。

●第6のゲーム
 18人目のヱリカが犯人でると赤き真実で確定、18人目の可能性を提示。
 ヱリカに関する赤き真実、及び同一説の提示により、18人目の可能性を否定。


 第6のゲームの犯人は明言されている。
ヱリカ『私が殺した5人全員は、……私が殺す瞬間まで、ちゃんと生きていました。

 よって、犯人は“古戸ヱリカ”である。


ノックス第1条。犯人は物語当初の登場人物以外を禁ズ

 犯人であるヱリカは、物語の当初である第1のゲームに登場していなくてはならない。
(尤も、物語当初とは第6のゲームの当初であると解釈すれば抜けられるが、これは「黄金の真実」用。)

 そもそもベアトのゲーム盤は全て、ベアトの“想定”によって成り立っている。
(尤も、第5のゲーム以降は、ベアトのゲーム盤ではない、という解釈もありだが、「黄金の真実」用)

 つまり、ヱリカが現れることは想定されていたことになる。
 さらには、そんなヱリカが殺人を犯すことも想定されていた。
 ヱリカが本当に奇跡的な偶然によって島に辿り着いたのであれば、それを想定することなど人間には不可能だ。
 よって、ベアトは“ヱリカ”が島にいることを知っていた。


 第5のゲームの赤き真実。
古戸ヱリカは、これまでのベアトのゲームに影響を与えない。
 これまでの世界には存在しないし、影響も与えないわ。


 これは第4のゲームまでヱリカが存在せずに、ヱリカの肉体だけが存在していれば抜けられるだろう。
 つまり、“ヱリカ”を演じている者は、第5と第6のゲームにおいてだけ“ヱリカ”を演じているということ。


ノックス第10条、手掛かりなき他の登場人物への変装を禁ズ

 想定された人物しか存在しないゲーム盤に、存在していなかった人物が現れたこと自体が、登場人物の誰かが変装していることの手掛かりとなっている。


 第5のゲームの赤き真実。
古戸ヱリカが1人増えただけ。
 それ以外の在島者の人数は、これまでのゲームとまったく同じ。

 つまり、今、この客間にいる人数が、在島者全ての人数、ってことになるわね。

 「在島者」とは即ち「島に“存在する”者」。
 “ヱリカ”はこれまでのゲームにおける「島に“存在する”者」の誰でもない。


 第6のゲームの赤き真実。
我こそは来訪者ッ、六軒島の18人目の人間ッ!!!
そなたを迎えても、』『17人だ。

 「17人をそのまま解釈しなければならないのならば、18人目を再解釈しなければならない」の対偶は、「18人目を再解釈してはならないのならば、17人をそのまま解釈してはならなない」。
 「17人」とは「在島者」の数。「存在しない人間」は数に含まない。
 “探偵古戸ヱリカ”は真犯人が演じている役。
 よって、“古戸ヱリカ”は「存在しない」。
 さらには、目の前にいる人物を“古戸ヱリカ”と認識しているために、“18人目のX”は「存在しない」。

 故に、18人目の人間である古戸ヱリカは「存在しない」ままに島にいることができる。


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  1. 2014/01/12(日) 02:41:58|
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フラット・ホームズ

Author:フラット・ホームズ
「うみねこのなく頃に」の某公式サイトで推理を投稿していた。
その時使っていた名前は察してください。
スタイルは、アンチミステリーをチェス盤で引っ繰り返す、というもの。
キコニアでは、世界を箱庭に見立て、そこにどんな駒を置いたのか、それらを動かして最終的にどういう形に持って行くのか、的な感じのを主にやっている。

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