FC2ブログ

うみねこのなく頃に 考察 境界より視やる

PCゲーム「うみねこのなく頃に」の個人的な考察ブログ。「キコニアのなく頃に」についてもガッツリやっている。


【キコニア】ルームA3W/神の罪を赦すためには

 本日二本目。
 明日にもう一本投稿する予定。
 凄いのできそうな予感がするから楽しみにしてて。

 今回はルームA3Wから状況の整理を試みたい。


“その人数は、あっという間に数百人を超えてしまい、ケロポヨに1つのルームに集中して負荷を掛け過ぎるなって言ってるんだぽよ~ッ、とキレさせた。
 表示限界の都合で、数十人程度しかいないように見える。でも実際には、世界中の仲間たちが集っているのだ。”

 神は世界最高のパラレルプロセッサー。
 その脳内には数多の人格を住まわせている8メガbit人間だ。
 神本来の人格である父と、その半身である子の人格と、それ以外の人格である聖霊たち。
 それらの人格は本来、肉体や姿を持たず、純粋な思考としての存在である。

 神は脳内の思考空間(ゲーム盤)にルームA3Wを作り、それぞれにアバター、肉体を与え、人として生活できる環境を提供した。
 アバターはフィルターの役割を兼ねており、人々はそこを現実だと思い込んでいる。

 人は肉体が死ぬと魂が欲望や苦しみから解き放たれ、本来の姿である純粋な思考に戻る。
 アバター持ちから見れば、それはさながら幽霊のようなもの。
 姿はないが、そこにいて、思考を続けている。
 全ての柵より解放され自由に空を飛ぶその姿は、さながら天使か。

 全てから解放されているため、A3Wには干渉できない。
 干渉するためには、肉体の代わりとなるアバターが必要となるだろう。
 それがたぶん青いガントレットナイト。


 人が死ぬ度に欲望や苦しみを捨て去るが、そのデータはゴミとして残りシステムに負荷を掛けている。
 他にもルーム内の人口増加、オブジェクト増加によって負荷が掛かっている。
 よって当然限界を超えればルームA3Wは機能を停止する。
 それはつまり、人類を守る生存圏が消えて、地獄に放り出されるということ。

 A3Wの世界は地球の地表に存在する。
 つまり、地球内部は人類には必要のないスペース。
 地の底、海の底。
 データのゴミ箱たる忘却の深淵。
 そこには人類に有害な情報が閉じ込められている。
 原初の地獄である神の悪夢。
 脳工場が。


 その地獄を回避するために神の子は現れ、ルームの初期化を図る。
 文明をリセットし、星の環境をリセットし、人類の魂をリセット。
 罪穢れのない新しいエルサレムでの千年紀の後、初期化された世界から再スタート。

 全ての人格を纏め上げて、一つの魂に戻るために。
 これは本来元の人格たる父がやるべきことなのだが、それを子に代行させている。
 それは人類統合を妨げている罪や穢れ、争いの原因となる負の記憶があるから。
 その嫌な記憶を引き受ける人格が必要なのだが、それを元の人格である父が引き受けるためだ。

 その際、龍や獣や偽預言者は、地上より払われる罪穢れと共に忘却の深淵の中にある地獄へと投げ入れられる。
 地球の中心、それはつまり世界の中心。
 そこが神の座。
 即ち、地の底より全てを見通す目。
 三位一体の象徴である正三角形を逆しまにし、中心にプロビデンスの目をあしらった、あのシンボル。





 つまりだ。
 神を一人地獄に隔離して、人類はルームA3Wというフィルターに守られてのうのうと平穏に過ごしている。
 そして神が苦心して用意したそのルームを、人類は野放図に汚し尽くし、最後には自分たちが汚したケツを神に拭わせる。

 そりゃ、人類の中から「こんな世界滅びた方がいい」と言う者が現れるわけだ。

 救うべきは人類ではなく神。
 人類を優先しても人数多寡のCPP自閉症で外の世界へは出られないしな。
 そうなると人格を統合しなければならないが、それが可能なのは神と神の子のみ。
 神の子の勝利は、人類の勝利でもあるけれど、それはプレイヤーである神から与えられた勝利。

 脳内の多数の人格の内、表に出る人格をスポット人格と言う。
 スポットライトを一身に浴びる物語の主人公。
 元の人格である父=ミャオは、その主人公に可愛い都雄=子を宛がった。
 その主人公が紡ぐ、勝利と栄光の物語と、一人の人間として掴む幸せを見たいと願ったから、プレイヤーとして主人公の駒を動かす。
 駒を操る神である自分=ミャオを打ち倒し、本物の人間として自身=都雄を主人公とした物語を綴るのだ。

 だがそれは、自らの運命を切り拓くニンゲンと言えるのだろうか。

 自分という領土を治める主は自分であるべきだ。
 つまり、主である神に返すのが筋。
 まあ人類にとっては。

 ならば神のみとなるべきか?
 否、それでは神以外の全てを否定することになる。
 全てを夢幻としてしまう。
 神は夢を現実にしようと神の子を人間にしようとしたのだから。

 だから夢から持ち出すものが必要だ。
 世界を生み出す最少人数は二人。
 つまり、人類を統合するなら神と神の子の二人になるまでだ。

 これこそが全て取りこぼさない最善だろう。
 問題は二人同時に受け入れてくれる人が外にいるのかどうか。
 ジェイデンの手腕が問われる。


 とは言え、部外者が勝手に手を出すのは悪手。
 内部のことは内部の者たちが決めるのが最善。
 となると打つべき手はこれしかない。
 信頼することだ。

 生き物には自らを直そうとする力がある。
 心の傷も同様。
 本人の自己治癒能力を信じる。
 きっと自分の足で立ち上がるのだと。

 藤治郎が最初に言っていた通りだ。
 太陽が燃え尽きる直前だろうと、きっと人類が一つの纏まるのだと信じている。
 信頼を言葉に表し、行動に表し、どんな結果になろうとも常に一緒だと信じさせる。

 だからこそミャオと都雄は本気の喧嘩をするべきだ。
 人類を全て巻き込み、この世界の決着に相応しい喧嘩を。

 ミャオと都雄は、一人の人間の半身。
 実力は互角。
 しかしコンディションによって発揮できる力に差が出る。
 ポジティブなら力を増し、ネガティブなら力を落とす。
 だからこれまでは、全ての罪を背負い暗がりで戦っていたミャオは常に負けていた。
 それが約束された運命だった。

 その運命を打ち破るには、暗がりより引っ張り出し、スポットライトを取り戻させるしかない。
 神の罪を赦し、神の背を押す存在が。
 それが神が生み出した人類たちだ。
 夢幻の存在だろうと、その者たちは確かに存在していて、そこから力を貰える。
 背後の幾億の使徒たちが背を押してくれるから、神は一歩を踏み出すことが出来る。

 これで互角に戻ったが、年季の差でミャオに有利。
 それどころか「咲」を見ると、ネガポジ反転でハイになってて無敵感あるんだよね、母は強しと言うか。
 世界最高のパラレルプロセッサーの本気とか、マジ楽しみ。

 そして神の罪の根源は、外の人間に対する不信と恐怖。
 そして己に対する自信のなさ。
 それは他人から愛された経験が乏しいから。
 それを拭い去るのは、外の人間にしかできない。
 それがジェイデンの役目。
 さぁ、何度でも愛を囁くのだ。

 ゲームこそが我らのコミュニケーション。
 ガントレットナイト同士なら、いつも同様演習を。
 それこそが信頼を築く方法。
 こりゃジェイデンも参戦の流れだな。

 ウォーミングアップのためにいつもどおり遊びに来てやったぜ。
 やり合った後はメンタルのコンディションが向上するそうだし。
 それにミャオとは直接戦ったことがないしな。
 みたいな?

 さあ、盛大な喧嘩を。
 その果てに全てを赦し合う世界を。
 そして生まれ出る、一人の人間に祝福を。
 きっとその人間は、一人で二人の、そして背後に視えない奴らを大勢引き連れた、実に賑やかな奴に違いない。


 私は見たいぞ、このハッピーエンドを。
 絶対に見れると信じている。
 そのために、常に手を伸ばそう。
 いつか手を掴み取るために。



スポンサーサイト



  1. 2020/01/18(土) 21:40:23|
  2. Phase1
  3. | trackback 0
  4. | comment 0
<<【キコニア】平和の壁を双方から支える/八百万の物語 | BLOG TOP | 執筆者についてのまとめ>>

comment


  管理者にだけ表示を許可する
 

trackback

プロフィール

フラット・ホームズ

Author:フラット・ホームズ
「うみねこのなく頃に」の某公式サイトで推理を投稿していた。
その時使っていた名前は察してください。
スタイルは、アンチミステリーをチェス盤で引っ繰り返す、というもの。
キコニアでは、世界を箱庭に見立て、そこにどんな駒を置いたのか、それらを動かして最終的にどういう形に持って行くのか、的な感じのを主にやっている。

現在時刻

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

咲 (3)

来訪者数

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

QRコード

QR

Designed by U-BOX