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うみねこのなく頃に 考察 境界より視やる

PCゲーム「うみねこのなく頃に」の個人的な考察ブログ。「キコニアのなく頃に」についてもガッツリやっている。


第7のゲームを始める前に

 これまでは「魔女と魔法」についてだったが、ここからは「人間とトリック」になる。

 まずは動機から行こう。
 私は真犯人に同情的なので、時には私の感情まで混じってしまうだろうから、注意されたし。
 後になればなるほどその傾向は強くなっていくと思う。




戦人『ベアトは、俺に解いて欲しいと願って、解けるようにこのゲームの謎を生み出した

 そのために事件を起こし、謎を作った。
 けれど、それはベアトに託された願いに過ぎない。

 幾子は自身が殺したベアトのためにメッセージボトルを書いた。
 それはベアトリーチェに捧げられた物語。
 つまり、それはベアトから託された願いということ。

 謎を解いてもらう対象は戦人だけではない。島の外の人間もだ。
 対象が違うだけで、ベアトも幾子も同じ、謎を解いてほしいという願いをもとに行動している。

 願いの対象、感情を向ける相手は、人間全般と言っていいだろう。
 ベアトの言動にニンゲンに対して揶揄することが多々あったことから、それを察することができる。
 戦人が特別なのは恋する相手だからであるが、その特別は誰かに解いて欲しいができればそれは戦人がいいというもの。

 これは同一説におけるヤスの動機とは明確に異なるところだ。
 ヤスは戦人に恋をして、戦人に心を推理して欲しいと願って謎を作った。
 さらには、遺言の形で赤の他人に対してまで、保険か何かのように。

 それに対しこちらは、誰かに推理して欲しいという願いが最初にあり、その後に戦人に恋をして戦人に解いて欲しくなったという経緯になるだろう。



 謎を解いてくれないことに悲しみを感じる。
 だから謎を解いて欲しいと願う。

 だが、ベアトの物語は、悲しみの他に怒りも存在する。

 幻想を真実に昇華する黄金の魔法を使い、「黄金の真実」を信じさせる。
 それによって、本当の真実に辿り着かせない。思考停止させる。

 思考停止して真実に辿り着くことがないことに怒りを感じる。
 だから真実に辿り着くことなどできはしないと見切りをつける。

 ベアトは思考停止するニンゲンに怒りを抱いている。
 正確には、思考停止することに、だが。
 怒りを抱く以上、過去に思考停止されたことがあるのだろう。
 最終的に殺人に至るまで、何度も何度も何度も。



 さて、動機を紐解くために第7のゲームのヤスを見てみることにしようと思うが、今回はその前の準備までになる。

 第7のゲームは「黄金の真実」が真実として振舞っているゲームだ。
 そのゲームは第6のゲームの最後からすでに始まっている。

『ベルンカステルは、……ゆっくりと、黒い駒を摘み上げる。
 それは、……ベアトリーチェを意味する駒。
 時にキングでありクイーンでありナイトにもなれる。
 ……しかしそれは、プロモーションを迎えればの話。
 それまでは、ポーンにも等しい、クズ駒だ。
 まずは、駒の配置。
 もうこの時点から、魔女のゲームは幕を開けている。』

『初手、配置。d8ベアトリーチェ。』


 この通りゲームは配置から始まり、その配置は第6のゲームの最後にすでに行われている。
 細かく分析してみよう。

 ベアトの駒のプロモーションは、幻想が真実に昇格する様を表している。
 所詮は幻想に過ぎないのだからクズ駒であるのは当然。
 しかし幻想が昇格し、真実として振舞い出したら話は別だ。

 そして、黒の駒であるベアトはd8、黒のクイーンの位置に置かれた。
 それは即ち、クイーンたる“ベアトの心臓”に成り代わったということ。
 第6のゲームにおいて同一説は真実に昇格し、ヤスという名を与えられて堂々と六軒島を闊歩することを許されたのだ。
 それを以って、第7のゲームの初手にした。

 ……そんなところだろう。
 よって、第7のゲームは“ヤス”という幻想の裏を探ることとなる。


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  1. 2014/01/11(土) 23:34:00|
  2. ベアトの心臓
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フラット・ホームズ

Author:フラット・ホームズ
「うみねこのなく頃に」の某公式サイトで推理を投稿していた。
その時使っていた名前は察してください。
スタイルは、アンチミステリーをチェス盤で引っ繰り返す、というもの。
キコニアでは、世界を箱庭に見立て、そこにどんな駒を置いたのか、それらを動かして最終的にどういう形に持って行くのか、的な感じのを主にやっている。

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