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うみねこのなく頃に 考察 境界より視やる

PCゲーム「うみねこのなく頃に」の個人的な考察ブログ。「キコニアのなく頃に」についてもガッツリやっている。


出題者によって正解は異なる

 EP6のマリアのクイズ、
『大きなチーズが1個あります。それをナイフで一回切り分けると2つになります。では、8個に切り分けるには、最低何回、切ればいいでしょう。』

 本来であればイラストのチーズを踏まえて3回が正解であるが、問題文のみで出題されたことから一回が正解となった。
 無限に解釈を許される魔女の問題であれば、あらゆる解釈の中で最も少ない回数のものが正解であるからだ。

 そこでさらに一つの条件を加えてみよう。
「出題者が想定していた回数を正解とする。」
 これでクイズはがらりと色を変える。

 客観的な真実よりも、出題者の主観的な真実を。
 全ての人が考えた中で最も少ない回数こそが客観的に最も正しい真実だと言えるだろう。
 しかし、出題者の主観的な真実はそれと一致するとは限らない。
 チーズを一塊と考えている出題者であったならば、正解は3回。
 形を変える一枚のチーズでも良いと考える出題者であれば、正解は1回になる。
 つまり、出題者によって正解が変わるのだ。

 蔵臼曰く、「こういうものは想定の回数より少なく出来るものと相場が決まっている。」
 ある種の真理ではある。
 チェス盤を引っ繰り返せば、そうなるように出題者が作った。
 出題者には勝ち筋があり、その想定の内に納めれば出題者の勝ち。
 出題者が想定した解答者には、どの程度の答えまで辿り着けるものなのか。

 解答者は2次元で考えて8回と答えるだろう想定している出題者であれば、3回が出題者が用意した正解であろう。
 解答者はチーズを一塊と考えて3回と答えるだろうと想定している出題者であれば、1回が出題者が用意した正解であろう。

 普通の人間が出題者であれば、戦人やヱリカが1回こそが最も少ない回数だと言おうとも、3回である可能性こそが最も高いと私なら判断する。
 そしてこれがベアトリーチェが出題者であれば、1回が正解であると揺ぎ無く確信できる。


 出題者への信頼こそが、出題者の真実へ至る道である。
 故に出題者に対する信頼の仕方が異なれば、当然出題者の真実に至る道は異なり、至る真実もまた異なる。

 出題者は回答者の答えを想定し、それを上回ろうとする。
 ならば出題者の想定する解答者の答えとは何か。
 解答者をどの程度だと見込んでいるのか。
 どうやって解答者を引っ掛けようとしているのか。
 小さな個別の事件から、大きなゲームの対戦まで。
 そうして出来上がった出題者の人物像を信頼してこそ、出題者の用意した解答であると確信できる。

 出題者が人間には不可能だと解答者に思わせたいという意図であったなら、正解はその反対である人間に可能であればどんな答えだろうと正解となり、一つの答えには絞ることはできない。

 人間に可能なある一つの答えこそが正解だと思わせたいのであれば、その反対にこそ正解はあり、であればこそ一つの答えにまで絞れるだろう。
 出題者がアンチミステリーで戦うからこそ、解答者はミステリーを貫くことができるのだと思う。


 私にとって、ベアトリーチェという出題者は、常に想定を上回ろうとする出題者だ。
 少しずつ問題のレベルを上げて行き、過去の問題と解答を前提としてさらに想定を上回ろうとする問題を出し続ける。
 過去問の正解者の想定をも上回ろうし、決して思考停止を許さない。
 先に先にと思考を続け、物語の最後の最後になろうとも、最後まで上回ろうとその意志を貫く。
 絶対の意志で、無限の問題を作る。
 そんな、出題者なのだ。


 他の皆のベアトリーチェはどのような人物なのだろうか。


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  1. 2016/05/28(土) 19:54:09|
  2. アンチミステリー
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プロフィール

フラット・ホームズ

Author:フラット・ホームズ
「うみねこのなく頃に」の某公式サイトで推理を投稿していた。
その時使っていた名前は察してください。
スタイルは、アンチミステリーをチェス盤で引っ繰り返す、というもの。
キコニアでは、世界を箱庭に見立て、そこにどんな駒を置いたのか、それらを動かして最終的にどういう形に持って行くのか、的な感じのを主にやっている。

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