FC2ブログ

うみねこのなく頃に 考察 境界より視やる

PCゲーム「うみねこのなく頃に」の個人的な考察ブログ。「キコニアのなく頃に」についてもガッツリやっている。


金蔵についての補足

 さて、金蔵の動機もやったので、後の残りも手早く済ませてしまおう。


 基地の惨劇で生き残ったのは、金蔵とビーチェのみ。
 金蔵が愛しているのは、無限の魔女ベアトリーチェなので、ビーチェなど愛していない。
 よって、ビーチェの子供は金蔵の子ではない。無論嘉音の子でもない。
 たぶん、アンジェロ辺りの子だろう。

 ビーチェはもう祖国に振り回されるのを嫌い、祖国から隠れて過ごしたい。
 金蔵は、黄金を見せ金にして右代宮家を復興させたい。
 そして、二人は協力関係を築く。
 金蔵は右代宮家を復興させ、その金で六軒島を買い、黄金を保管し、隠し屋敷を作ってそこでビーチェを匿うことになった。

 が、金蔵の方の理由はフェイク。
 実際は、ベアトリーチェの微笑を見るために必要な舞台と小道具を揃えたかっただけ。

 ビーチェは金蔵の愛人という架空の設定を作り、九羽鳥庵に愛人を隠し住まわせていたということにして、南條、源次、熊沢を騙した。


 やがてビーチェが死に、その子供が残され、九羽鳥庵で隠して育てることになる。
 源次たちは、その子を金蔵の愛人の子だという幻想を信じていた。
 そして、金蔵はその幻想を助長するために、その子をベアトリーチェの生まれ変わりだ。ベアトリーチェの依り代だなどと騙った。


 次は楼座の家出。
 金蔵が家庭教師に厳しいことを言えと命じたのではないかと想像する。
 その時、楼座は森に向かってもいいし、向かわなくてもいい。

 六軒島には屋敷以外には森しかないから、家出をすれば高確率で森に向かうだろう。
 なら獣道を用意すれば、それに沿って九羽鳥庵に辿り着くかもしれない。
 無論、辿り着いてもいいし、辿り着かなくてもいい。

 その後、楼座がベアトを九羽鳥庵から連れ出してもいいし、連れ出さなくてもいい。
 さらには、連れ出す過程でベアトが崖から落ちてもいいし、落ちなくてもいい。

 どんな出目でもルーレットに従う。
 その出目に対応した計画を用意した。
 出たのは、ベアトが崖から落ちるという目。
 それならそれで楼座にトラウマを植えつけることができた。
 それを利用した計画を立てれば良い。
 ベアトが楼座の前に姿を現せば、死人が蘇ったと信じることだろう。

 九羽鳥庵のベアトが死んだので、新しい依り代を用意しなければならない。
 それが理御。
 川畑船長が運んでいた物を止めても、消耗品は右代宮本家の物に混ぜて購入。
 他の衣装などは全て九羽鳥庵のベアトのお下がり。
 後は、子供用品は朱志香や紗音の物に混ぜて購入。
 理御用に大量に購入しておいて、崖から落ちて死んだことにした後に九羽鳥庵に運び込むなどもできそう。

 元理御のその後はこれまで書いた通り。





 主犯と共犯が終わったのでおまけ。

 「存在しない」の解釈がどうとか、金蔵に他にも名がありそれが嘉音だとか。
 作中で述べられているように、こんなのみすてりーじゃねぇ、と言わんばかりの屁理屈。
 とは言え、「殺された」の解釈が「人格を殺した」というのも同レベルだと思う。

 私が思うに、フーダニットを厳密に考え、存在しないのに存在するなどという余地を許さないと、同一説に流れやすく。
 ハウダニットを厳密に考え、人格が殺されただけで肉体は殺されていないなどという余地を許さないと、同一説以外に流れやすいのではなかろうか。
 だからこそ、ホワイダニットが重要なのだろうが。


スポンサーサイト



  1. 2014/01/25(土) 21:45:59|
  2. 共犯者
  3. | trackback 0
  4. | comment 0

ベアトリーチェの微笑み

 前に書いた通り、作中で金蔵が語った魔法は、ベアトの無限の魔法と同一である。
 そこから金蔵がベアトの魔法の師匠であると考えられる。
 金蔵は無限の魔法を使い、全ての可能性を想定して計画を立て、金を儲けた。
 それが右代宮家復興の原動力。

 そして、金蔵の望みはベアトリーチェの微笑を見ること。
 それは悪魔のルーレットに打ち勝った先にある奇跡。
 そのためにも、ベアトの無限の惨劇が必要だった。
 そのためにも、ベアトの依り代が必要だった。



『私は右代宮家など、継ぎたくはなかった。……私が当主に選ばれたのは、運命の悪戯に過ぎぬのだ。』
『欲深な長老たちは、お互いの利益ばかりを主張し合い、新しい当主を選び出すことさえ出来なかったのだ。まるで、沈み行く船で、新しき船長は誰かと議論するような愚かさよ。』
『全ては、この足の指のせいだ。足の指が1本ずつ足りなかったなら、我が人生はまったく異なるものになっていたであろう……。』


 “嘉音”は足の指が金蔵と同じく1本多かったせいで、右代宮家の長老たちによって、死んだ右代宮金蔵の代わりに“右代宮家当主右代宮金蔵”を継承させられた。
 それは“嘉音”という存在がいなくなったということ。

『あれは、……あまりに長い長い、灰色の日々であった。それは私には、岩に生す苔のような、気の遠くなるほど長い長い、死んだ時間』
『そんな日々は、体を老いさせても、皮肉にも、心は老いさせない。
 心だけは、小田原に呼び出される直前の、……あの充実した日々を懐かしむ、若いまま。
 なのに体だけは老いを重ね、いつしか、その乖離は理解しにくいほどにまで広がった。
 だから、鏡に移る、疲れ切った男が、とても自分だと思えない。』


 “金蔵”の役割をこなすことだけを求められ、それに従うだけの日々。
 演じている“金蔵”と本当の自分である“嘉音”はどんどん乖離して行った。
 それが20年にも及んだ。

『気付けば。いつの間にか、知らぬ妻がいた。』
『妻を愛してなかったし、かといって毛嫌いもしなかった。
 ……どうでも良かったからだ。
 子供を何人か儲けるが、それも妻を愛していたからではない。
 気付いたら、勝手に生まれていた。
 ……それだけだ。
 全てが、どうでも良かった。
 いや、違う。
 ……全てが、私でない誰かに決められ、私はただ従うだけ。
 それが、右代宮家の当主という、………仕事だったのだ……。』


 そして、いつの間にか“金蔵”に妻ででき、子もできた。
 でもそれは“金蔵”にであって、“嘉音”には何の関係もない。
 妻も子も見ているのは“金蔵”であって、“嘉音”ではない。
 だから、“嘉音”にとっては、どうでも良いこと。
 全てが、“私”ではない誰かに決められ、“私”はただ従うだけ。
 それが“右代宮家当主金蔵”という、仕事だったのだ。

『あぁ、このまま自分は静かに殺されるなと、うっすらと感じていた。』
『生きるってことは、意志を持つということだ。……殺された日々だったろうよ。』
『そうだ。私は生きたかった。いや、死にたかった。』


 “嘉音”は意志を持たなかった。“金蔵”として従い、“嘉音”を殺された日々。
 “嘉音”は生きたかった。いや、死にたかった。
 死を求めて戦争に赴いた。


 そして、運命に出会った。


 “嘉音”が求めていたのは死だ。
 それも自らの手で死ぬのではなく、運命がもたらす死を。

 ああ、だから作ったのだ。
 己に無限の死をもたらす、悪魔のルーレットを。
 そして、絶対の意志によって悪魔のルーレットに従い、死ぬ。
 様々な形で死ぬ。死ぬ。死ぬ。死ぬ。

 当時の六軒島基地は、それを作り出すに絶好の舞台だったことだろう。
 欲望を煽る黄金。限定された空間。ちょっとしたことで暴発する人々。通訳できるのは金蔵のみ。
 そこからどんな幻想でも生み出せる。その幻想を利用した計画を幾らでも生み出せる。
 何もかもが揃っていた。出来すぎなくらいに。
 だから夢を思い描いた。己の無限の死を。


 それは、“嘉音”の願いを、意志を叶えるための、たった2週間の、生きた日々だった。



 ああ、だが何の因果か生き残ってしまった。
 絶対の運命によって、無限に死ぬはずだったのに。
 だから、これは“奇跡”。無限の魔女ベアトリーチェの微笑み。
 天は己に生きよと言ったのだ。
 だからそれに従おう。絶対の意志で。

 生きるとは、自分の意志を持つこと。夢を持つということ。
 絶対の意志で思い描くに相応しい夢とは何か?

 ああ、それは無限の運命。無限の死を生み出す悪魔のルーレット。
 それを打ち破る奇跡を、もう一度見たい。
 無限と奇跡を知る“私”だからこそ想い描ける夢。
 それこそが“私”が人生の全てを賭けて叶えるに相応しい夢だ。

 “私”はあの2週間の生きた日々が終わることに、未練を感じていたに違いない。
 だから死にたくなかった。
 知ってしまったからだ。生きることの、素晴らしさを。
 それを無限の魔女ベアトリーチェが教えてくれた。
 あの生きた日々を、もっと味わいたいと願った。
 だから、奇跡が起こった。“私”の意志が奇跡を起こした。

『君に会って私は初めて生きた。生まれた。ならば私は君が死ねば再び死ぬ。』

 無限の魔女が死んだ今、“私”は再び死んでいる。
 ならば、再び生きるために、ベアトリーチェを蘇らせよう。
 そして、もう一度、ベアトリーチェに奇跡を見せよう。
 だから微笑んでくれ。



 まずは“私”の代わりに無限の運命を作り出す、無限の魔女の依り代を用意しよう。
 無限の惨劇を生み出す“動機”。
 その“動機”を与える環境。

 そうだ、真実を、愛を求めて得られぬ地獄に、魔女の依り代を落とそう。
 最上級の苛めっ子を生み出すには、まずその子を苛めればいい。
 その後にその地獄から引き上げて力を与えれば、人を地獄に落として苛める苛めっ子の出来上がり。

 理御と名付けた子を夏妃に育てさせる。
 夏妃にその子は男だと騙せば、育てることを選んだ時にその嘘は発覚する。
 故に、男だと信じたままであれば、それは育てぬことを選んだということ。

 “私”は運命のルーレットに絶対の意志で従う。
 育てないことを夏妃が選べば、その子を地獄に突き落とそう。
 地獄に突き落とされた子は、長じて無限の魔女ベアトリーチェになるだろう。

 そして、与えよう、全てを。
 惨劇の舞台となる六軒島を。見立て殺人のための碑文を。遺産を争う親族を。検死をする医者を。命令に従う使用人を。身代わりとなるスケープゴートを。隠し黄金を。魔女伝説を。猫箱に蓋をするための爆弾を。“私”の生死すらも。
 そして、ミステリーを作り、実現するのだ。
 無限の運命で閉ざし、そして、その果てに奇跡を見せてくれ。
 ああ、“私”にもう一度ベアトリーチェの微笑を。



 夏妃が理御を育てた時は育てた時。絶対の意志でそれに従おう。
 選ばれた運命に従い、新たな計画を立てよう。
 その未来でも必ず惨劇が起こる。
 起こしたいという“私”の絶対の意志ゆえに。

 良い計画が思いつかなかったら、爆弾で全てを吹き飛ばそう。
 絶対に吹き飛ぶのであれば、吹き飛ばなかった時は奇跡。だから思いついた計画に魔力が宿る。
 ああ、ならその計画は夢を叶えるに相応しいものに違いない。

 だから、“私”は六軒島の運命を猫箱に閉ざす。己の夢を生み出すために。
 ベアトの猫箱は、“私”の作った猫箱の中で作り出される。
 だから、ベアトの猫箱が作られなくても、“私”の猫箱からは出られない。
 誰も逃がさないし、誰も逃げられない。
 何故なら、お前たちは“金蔵”を見て“私”を見ないからだ。
 “私”の真意を理解できないから、止められない。止まらない。
 夢が叶うその時まで。



 ベアトが愛を求め愛に生きたのなら、金蔵は夢を求め夢に生きた。
 前回は偶然揃っていたものを、今回は時間と手間をかけて準備した。
 その手間が半端じゃない。

 ミステリーを現実に再現するのにはロマンがある。
 凡人なら虚構の劇にでも仕立てるくらいだが、一線を越えた奴はロマンのためには犯罪をも犯す。
 だが、そのために犯人まで用意する奴なんて前代未聞過ぎる。
 六軒島は金蔵の夢を叶えた、正に夢の島。

 さすが金蔵! おれたちにできない事を平然とやってのけるッ そこにシビれる! あこがれるゥ!


  1. 2014/01/19(日) 01:50:54|
  2. 共犯者
  3. | trackback 0
  4. | comment 0

共犯者

 ベアトの心臓とは、魔女幻想を暴く致命的な真実であることだろう。
 犯人さえ解れば後のことは枝葉に過ぎないので、心臓は犯人の正体であると思っていいだろう。
 第4のゲームで晒された心臓は、犯人であるベアト自身の正体。
 第6のゲームで晒されたもう一つの心臓は、ベアトの共犯の正体であるはずだ。
 なので、今回からは共犯についてを語ろうと思う。


 共犯を説明するには第5のゲームが相応しい。
 第5のゲームにおける黄金の真実は、偽装殺人である。
 作中で戦人の主張であり、その後も赤き真実で否定されなかった。
 そう信じさせたいという思惑が明確に示されている。

 偽装殺人が黄金の真実ならば、本当は殺人が行われていたと考えるべきだろう。
 この時、犠牲者の生死が猫箱の中だったのは、探偵であるヱリカが確かめなかったからだ。
 問題はそれが失態なのかだが、ヱリカが犯人側と見ている私からは、態とに見える。

 ゲストハウスの密室も、犯人が作ったものではなく、探偵であるヱリカが作ったもの。
 第5のゲームはヱリカがいないと、謎として成立しない。
 よって、ヱリカが犯人側というか、ベアト側である可能性は高い。

 それに対して、黄金の真実である同一説によって遡って真実を覆す過程で、第1のゲームでの探偵戦人の失態による紗音の生死の猫箱化があることを理由に、第5のゲームも同様に探偵ヱリカの失態であるという推測が浮上するように布石が打たれている。
 似ているから同じであるというのなら、チェス盤を引っ繰り返せば、同じに見せかけたいから似せたのである、となる。

 さらには、第4のゲームがほとんど全員偽装殺人協力者なのだから、第5のゲームも同様であるという推測も浮上するように作られている。
 これも同様に、そう見せかけたいという思惑が透けて見える。

 下位世界では殺人事件が実際に起き、その犯人が夏妃だという濡れ衣を着せようとしている。
 その上、メタ世界及び読者側に、この事件は偽装殺人であると誘導しようとしているという構造。
 第4のゲームまでは探偵視点で進んでいたので、読者が探偵と同じ認識を共有できたが、第5のゲームからはその共有がない。
 故に、そこを攻められた。

 魔女は先を想定して手を打ってくる。
 出された問題を解くだけでは勝てない。解くことを想定して勝ちに来ているからだ。
 これはクイズではなく対戦ゲーム。
 ゲーム盤のみを見るのではなく、対戦相手を見なければ勝てないだろう。


 閑話休題。


 とりあえず、ヱリカが犯人側で殺人は起きているという前提で進める。
 第5のゲームでは、ヱリカは犯人ではないので、殺人を実行する共犯が必要となる。
 アリバイがない人物は二人。夏妃と金蔵だ。

 下位世界では夏妃が犯人であると冤罪を被せられ、金蔵については自身の身代わりにできないと夏妃が否定した。
 メタ世界では、両者ともに可能性を否定されている。
 尤も、金蔵についてはやりすぎなくらいに執拗に否定していたが。

金蔵がすでに死亡している
金蔵は24時から朝まで、ずっと同じ部屋に滞在したわ。
金蔵は屋敷以外の場所に存在しない。
屋敷以外の場所に金蔵はいない。3階に金蔵はいない。地下に金蔵はいない。1階に金蔵はいない。以上から、金蔵が存在し得る余地の検討は、2階だけとなるわ。
夏妃の部屋を除く全ての場所に、金蔵は存在しない!
24時から朝までの一晩、生きた金蔵は、夏妃の部屋を除く全ての場所に存在しない!!
24時から朝までの一晩。生きた金蔵の存在する余地は、あなたのベッドの中以外に、存在しない。
24時から朝までの一晩。生きた金蔵の存在する余地は、夏妃のベッドの中以外に存在しない。そして夏妃も昨晩、同じベッドで就寝したわ。
全てのゲーム開始時に、右代宮金蔵は死んでいる!

 一度言えば終わることを何度も繰り返したということは、その部分を考えて欲しいということ。
 それらの思惑を念頭におけば、金蔵が共犯となる。

全てのゲーム開始時に、右代宮金蔵は死んでいる!

 右代宮家当主を継承する時に、金蔵の名も継承するという仮説が、第4のゲーム時に提示されている。
 よって、金蔵が死亡した後に、右代宮家当主と“金蔵”の名を継承した人物がいれば良い。

全ての人物は右代宮金蔵を見間違わないッ!

 見間違わない以上、六軒島にいる金蔵は登場人物たちの知る金蔵で間違いない。
 よって、この金蔵こそが、金蔵が死亡した後に金蔵の名と右代宮家当主を継承した人物ということになる。

 これは推測だが、
 長老たちは当主の座を継ぎたくはなかった。そこで分家の金蔵に当主の座を押し付けることにした。
 名目は金蔵が多指症であるから。
 だが、継承する前にその金蔵が死亡してしまう。
 そこで長老たちは一計を案じた。

 台湾に住む分家の金蔵のことを知るものなど誰もいない。
 必要なのは“次期当主の金蔵”という肩書きで、中身はどうでもいい。
 唯一の特徴である「多指症」さえ一致していればいい。と。

 そうして「多指症」の人物が金蔵の身代わりとして、右代宮家当主と金蔵の名を継承した。
 島にいる人間は全員、金蔵が当主を継承した後に知り合ったので、この“金蔵”のことしか知らない。
 よって、誰も見間違えない。

つまり、今、この客間にいる人数が、在島者全ての人数、ってことになるわね。』

 「在島者」とは島に「存在する」者。「存在しない」人間はそこには含まれない。
 “金蔵”は皆に金蔵と認識されているので、“金蔵”の仮面を被った“誰か”は「存在しない」。
 そこにいるのは“金蔵”なのだから。

24時の時点で、2階廊下にいた、蔵臼、夏妃、源次の3人と、食堂にいた全員以外の、一切のニンゲンは屋敷内に存在しなかった

 「存在しない」金蔵の仮面を被った“誰か”なら、屋敷内にいてノックと手紙を置くことが可能。

夏妃の部屋を除く全ての場所に、金蔵は存在しない!

 金蔵の仮面を被った“誰か”は「存在しない」ので、夏妃の部屋以外の場所に生きた体があっても「存在しない」。


 結論。
 存在しない金蔵の仮面を被った“誰か”、つまり私たちの知る「金蔵」が共犯である。



 ついでだから手紙とノックもちゃんとやっておこう。

24時の時点で、2階廊下にいた、蔵臼、夏妃、源次の3人と、食堂にいた全員以外の、一切のニンゲンは屋敷内に存在しなかった
つまり、屋敷にいた人物全員が、ノック音の発生源とは成り得ない、という意味デス。……そしてこの“全員”とは、誰も把握していない、観測されていない人物であったとしても含みマス。
24時の時点で、屋敷以外に存在するのは、ヱリカ、譲治、朱志香、真里亞、南條、郷田、熊沢のみである

 屋敷にいた「全員」とは、ヱリカ、譲治、朱志香、真里亞、南條、郷田、熊沢を抜かした在島者全員のことと解釈。
(誰も把握していない、観測されていない人物を含む)
 金蔵は「在島者」には含まないので、ここで言う「全員」には含まれていない。
 よって、手紙を置いてノックしたのは、「全員」には含まず、「存在しない」で屋敷の中にあることができる、金蔵の仕業である。




 続いて第6のゲーム。救出者嘉音の正体について。

 犠牲者6人は、示された各部屋に。
 隣部屋には、秀吉、譲治、紗音、熊沢、南條。
 ヱリカは扉の封印のためにゲストハウスの廊下。
 そして、金蔵を抜かし、
それ以外の全員が、いとこ部屋にいることを認める。

 これで全員の居場所は判明。

右代宮霧江ニハ、戦人ヲ救エナイ。
 右代宮霧江には、……戦人を救えマセン。
 右代宮夏妃には、戦人を救えマセン。
 右代宮絵羽には、戦人を救えマセン。
 無駄death。 楼座にも真里亞にも救えないのデス


 戦人を抜かした犠牲者の中には救出者はいない。

 いとこ部屋と隣部屋の扉について。
謹啓、謹んで申し上げる。どちらも破られていないものと知り給え。
 いとこ部屋について。
不可能デス。窓も封印を維持していマス。無論、ロジックエラー時にデス。
ロジックエラー時に隣部屋の窓の封印が暴かれていたことを理由とする青き真実の使用を禁じるものと知り給え。

 いとこ部屋にいた人物には不可能。
 隣部屋にいた人物を救出者にした仮説はNG。

戦人と嘉音は別人である。
ヱリカ『復唱要求。"私は救出者ではない"。』『当然だ!

 救出者嘉音は、戦人でもヱリカでもない。


 残ったのは金蔵のみ。
 いとこ部屋にいる「それ以外の全員」には金蔵は含まれてないからだ。

 よって、救出者嘉音とは金蔵である。
 そしてそれは、“金蔵”の仮面を被った“誰か”の名は“嘉音”であるということ。

 使用人嘉音、本名嘉哉は福音の家出身の孤児で、使用人に抜擢されて、福音の家の使用人の命名システムによって「嘉音」の名を与えられた。
 そして、孤児院「福音の家」を作ったのは金蔵。
 福音の家から使用人を採用することを決めたのも金蔵。
 福音の家の使用人の命名を決めたのも金蔵。
 それら全てを金蔵がお膳立てした。
 つまり、金蔵は名前のトリックのために「嘉音」を用意する必要があり、そのためにそれらを作ったのだと推測できる。


  1. 2014/01/18(土) 23:37:55|
  2. 共犯者
  3. | trackback 0
  4. | comment 0

NEW ENTRY | BLOG TOP |  OLD ENTRY

プロフィール

フラット・ホームズ

Author:フラット・ホームズ
「うみねこのなく頃に」の某公式サイトで推理を投稿していた。
その時使っていた名前は察してください。
スタイルは、アンチミステリーをチェス盤で引っ繰り返す、というもの。
キコニアでは、世界を箱庭に見立て、そこにどんな駒を置いたのか、それらを動かして最終的にどういう形に持って行くのか、的な感じのを主にやっている。

現在時刻

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

咲 (3)

来訪者数

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

QRコード

QR

Designed by U-BOX