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うみねこのなく頃に 考察 境界より視やる

PCゲーム「うみねこのなく頃に」の個人的な考察ブログ。「キコニアのなく頃に」についてもガッツリやっている。


うみねこ 紫

 コミック「うみねこのなく頃に 紫」を解く。


金蔵が最初から死んでるとか、六軒島の魔女ベアトリーチェが出てくるとかはないんだな?
どちらもない。今回は魔法とそれに関するものもなしだ

 “魔女ベアトリーチェが出てこない”とは“魔女が人間には不可能ことをすることはない”ということ。
 故に、魔女側は“人間には不可能”以外のことで勝利を目指さなくてはならない。
 “人間には不可能”以外とは即ち、“人間に可能”なこと。
 つまり、本当の真実とは異なる真実を構築すると言っているのだと解釈する。

 そんなわけで、南條が犯人だと描かれたなら、それは南條を犯人に仕立て上げたいという意志の表れ。

ミステリーである限り「ノックスの十戒」は有効デス
『9.観測者は自分の判断・解釈を主張することが許される』

 魔女側には、南條が犯人であるという解釈を主張することが許される。
 よって、チェス盤を引っ繰り返せば、南條は犯人ではないとなる。





 ここからは南條が犯人ではないと仮定して推理する。

犯人の定義とは殺人者のことである

 これは逆を言えば、殺人を犯していなければ殺人者ではなく、よって犯人ではない、ということになる。
 つまり、殺人を犯す前は殺人者ではないので、後に殺人を犯すとしてもそれより前の時点では「犯人ではない」と言えるだろう。

 つまり、

右代宮戦人は犯人に殺された。右代宮戦人は犯人ではない! また探偵役であるヱリカも犯人ではないぞ!

 これはその時点でのことであって、その後に殺人を犯して犯人になる可能性は否定できない。
 とは言え、戦人はその時点で殺されているので、その後に殺人を犯すことはできず、犯人にはなりようがない。

 そして、戦人は犯人ではないので、戦人の発言『真里亞は誰も殺せない』は真実。
 よって、真里亞も犯人ではない。


 それを踏まえて、留弗夫・霧江殺害を見てみる。

真里亞『ここにいる私たち(戦人・楼座・真里亞・南條)には、全員アリバイがある
戦人『絵羽伯母さんはゲストハウスの一室に篭城して出てこようとしない。窓と扉は封印されていて、それは今も保持されている
戦人『おまえ(ヱリカ)は犯人じゃない

 これで生き残りの中には犯人はいない。
 なので、死んだはずの者たちの中に犯人はいることになる。

南條『秀吉さんも譲治さんも、確かに死亡しています…
南條『夏妃さんも朱志香さんも、死亡を確認しました……
南條『留弗夫さんも霧江さんも、この傷では即死
戦人『親父は人を殺したりなんてしねえよ
犯人は自殺することはない

 事件前に、秀吉・譲治・夏妃・朱志香は死亡。
 留弗夫は人を殺せないので、霧江を殺していない。
 犯人は自殺できないので、霧江は留弗夫を殺した後に自殺していない。
 よって、留弗夫と霧江を殺せる人物は、第一の晩の犠牲者の中にいることになる。





ヱリカ『死んでいるのは金蔵さん、蔵臼さん、源次さん、熊沢さん、郷田さん、嘉音さんの六名ですね
留弗夫『親父たちは確かに殺されていた
戦人『書斎の六人と客室の二人を殺したのは同一人物

 第一の晩の犠牲者を犯人とすると、これらの紫発言をどうにかしないとならない。
 そこで注目したのはこれ。

ヱリカ『殺されれば、人は死ぬ

 これが嘘であるなら、「殺されても、人は死ぬとは限らない」ことになる。
 つまり、

留弗夫『親父たちは確かに殺されていた
戦人『書斎の六人と客室の二人を殺したのは同一人物

 このように殺されたと言われても、死んでいなかったのなら第一の晩の犠牲者は犯人になりえる。

 そしてヱリカは、戦人死亡後に誰かを殺せば犯人となることが可能。
 とは言え他にも赤き真実を抜けなくてはならない。

また探偵役であるヱリカも犯人ではないぞ!
ミステリーである限り「ノックスの十戒」は有効デス
『7.探偵が犯人であることを禁ず』

 “探偵”は犯人ではないが、ヱリカは“探偵役”であって“探偵”ではないとすればどうだろう。
 それならばヱリカは犯人になりえる。


 ヱリカが犯人なら、

死んでいるのは金蔵さん、蔵臼さん、源次さん、熊沢さん、郷田さん、嘉音さんの六名ですね
殺されれば、人は死ぬ

 これらが嘘となる。
 しかし、第一の晩の犠牲者の中の一人が死亡していないとはいえ、“殺された”とは言えるので、別の意味で殺されなければならない。

 そこで注目したのは「探偵“役”」だ。
 例えば、「探偵が殺された」というのと「探偵役が殺された」では意味合いが異なる。
 そのように“役柄”が殺されたのなら、“殺された”と言えるのではないだろうか。

 つまり、殺された第一の晩の犠牲者の一名は“役柄”であり、本人は生きていて犯行を繰り返していると考えられるのだ。


 問題は第一の晩の犠牲者の誰がそうなのか。
 ノックス第8条により、それには手掛かりがなくてはならない。

金蔵が最初から死んでるとか、六軒島の魔女ベアトリーチェが出てくるとかはないんだな?
どちらもない

 ここから解るのは、今回のゲームで金蔵は最初から死んでいないということ。
 そして、これまでのゲームでは金蔵は最初から死んでいるということ。
 同様に“ベアトのゲーム”であるのにも関わらず。

 これはつまり、最初から死んでいるのにも関わらず、他のゲームでも金蔵が生きている可能性があるということ。
 要するに、金蔵は死亡しているが、“金蔵という役”を演じている者がいる可能性はあるのだ。
 そしてその者が全員に“金蔵”だと認識されていれば誰もおかしいとは思わないだろう。

 そうであれば、“金蔵という役”を演じている者は、死んだふりをして“金蔵という役”を殺し、その後、書斎を脱出すれば犯行は可能。

 書斎脱出は、ヱリカが扉を封印→金蔵が窓から梯子で脱出→ヱリカの頼みで戦人が外から窓を封印、というもの。
(戦人が梯子を使っていたので、梯子の手掛かりは十分)

 書斎を出る時の封印関連の紫の発言は以下の通り。

ヱリカ『ガムテープで扉を封印しました
ヱリカ『痕跡を残さずに剥がすことも貼り直すことも一切できない
戦人『封印が破られない限り、警察が来るまで絶対誰の出入りもできないようにした
戦人『封印を破らずに書斎を出入りすることは不可能だ

 ヱリカが封印したと明言しているのは扉だけ。
 戦人がそれの発言に対し「出入りが不可能」と言ったので、それが「扉からの出入り」のことであれば嘘ではない。

 さらに言えば、戦人がその紫の発言をしたのは、扉が閉められガムテープで封印しその説明を戦人にし終えた後のこと。
 その間に金蔵はさっさと窓から抜け出しているだろうから、「まだ封印されていない窓も含めて、封印が破られるまで誰も出入りが不可能」と言える。


 第一の晩の5人を殺し、“金蔵という役”も殺した金蔵は、ヱリカの助けを借りて書斎を脱出。
 チェーンを番線カッターで切断し、客室にいた譲治と秀吉を殺害。
 ヱリカによって園芸倉庫に閉じ込められた夏妃と朱志香を殺害。
 戦人たちが絵羽をゲストハウスに送っている隙に、留弗夫と霧江を殺害。
 そして、戦人も殺害。

 その後、ヱリカは生き残りを連れて各犯行現場を確認した。
 その時、金蔵の体は書斎になければならない。
 よって、金蔵は戦人を殺害した後、梯子を使って窓の封印を破って書斎に戻った。

 だから、ヱリカの発言『犯行現場の封印は、すべて維持されたままでした』は嘘。
 書斎の窓は外側から封印されていたので、中からでは封印は確認できない。
 そして、外からは3階なので見た目を誤魔化すことは可能。
 なので、他の生き残りを騙すことは簡単なこと。


以上の情報で犯人が特定できることを保証する

 戦人が死んだ後、再び犯行現場を巡り終えた所で終了。
 それ以上の事件は起きていない。
 にも関わらず、ヱリカは戦人殺害後に誰かを殺して殺人者となっていなければならない。
 そして、その手掛かりは示されていなければならない。

 蔵臼、源次、嘉音、郷田、熊沢、秀吉、譲治、夏妃、朱志香、留弗夫、霧江、戦人の12人は死亡しているので、ヱリカが殺すことは不可能。
 ヱリカ、絵羽、楼座、真里亞、南條は生き残り、その後その内の誰かが殺されたという事件は起こっていないので、この5人を殺すことも不可能。
 これにより、18人中17人が殺害不可能となる。

 よって、ヱリカが殺すことが可能なのは金蔵だけ。


 ヱリカが再び犯行現場を巡ったのは、金蔵が死んでいることを再確認させるため。
 それによって、金蔵は第一の晩の時に死亡していると誤解させたかったのではないか。

 ヱリカが再び犯行現場を巡ったことを根拠に、ヱリカが金蔵を殺害したのだと主張可能。
 よって、ヱリカによる金蔵殺害は成立する。

 ヱリカは金蔵と共に書斎に戻り、金蔵に死んだふりの姿勢をとらせて殺したのだ。





 まあこれはあくまで南條が犯人ではない場合の真実だ。
 すまないがどんなゲームでどんな主張をされても、私には19人目と金蔵が犯人であるとしか見えなくなってしまっているのだ。


 ちなみに、『紗音は今回のゲームでは島の外にいるため除外する』とあるので、紗音の肉体は六軒島の外にあることになる。
 そして、紗音以外にもう一人紗音がいるという手掛かりはこのゲームにはない。
 とは言え、第7のゲームの手掛かりを合わせれば話は別であるのだが。

 ともかく、私としては紗音と嘉音は別人であると考えているので、今回のゲームでは言葉通り、紗音は島の外にいると考えている。
 これは分岐フラグが親族会議の日よりも前に察知できるものであれば、紗音に命じて島の外に出すことができるからだ。

 とりあえず分岐フラグは紗音関連のことだと推測する。
 根拠などないが、譲治が婚約指輪を買わなかったら、とかではないだろうか。
 指輪の購入は監視していれば簡単にわかる。
 指輪を購入は即ち親族会議でプロポーズをするということ。
 従来のゲームのようにプロポーズがないとなると、紗音、いやヤスの動機が一部崩壊するので、ヤスという黄金の真実が成立しなくなってしまう。
 そのため、真犯人のスケープゴートとして用意された紗音の使い道がなくなり、どうせならということで、思い切って紗音が島にいないゲーム盤を作ったのではないかと考える。


 こういうベアトの思惑や遊び心を想像する余地があるから、まだまだ「うみねこ」は楽しめる。





 一旦これで私の考察はおしまい。
 何か忘れていた考察を思い出したり、新たに何か考察した時はまた記事を書こうと思う。

 それではまた何かのなく頃に。


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  1. 2014/03/23(日) 01:52:49|
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プロフィール

フラット・ホームズ

Author:フラット・ホームズ
「うみねこのなく頃に」の某公式サイトで推理を投稿していた。
その時使っていた名前は察してください。
スタイルは、アンチミステリーをチェス盤で引っ繰り返す、というもの。
キコニアでは、世界を箱庭に見立て、そこにどんな駒を置いたのか、それらを動かして最終的にどういう形に持って行くのか、的な感じのを主にやっている。

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